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134 大変身!お次は、はちさんたちの、番!

クモさんたちに名前付けたら親子で大変身しちゃいました。

〖あらら、やっぱりアラクネになったのね~〗
「うにゅ?じーにしゃま、ちっちぇちゃ?」
やっぱりって言ったよ?

〖う~ん。知っていた訳じゃないわ。そんな気がしたの。でも、まさか子供たちまでそうなるとは思わなかったわ。しかも〗
ジーニ様が子ぐもさんたちを見る。
『しかも男の子もいるのよねぇ~。アラクネって女性だけじゃなかったぁ~?』
精霊樹の精様も不思議そう。男の子だと不思議なの?じーっと、見つめられてる子ぐもさんたちも不思議そうに首をかしげて精霊樹の精様を見つめ返してます。

〖そうね。アラクネは蜘蛛の魔物の中でも上位の魔物なんだけどね?織物とか得意なのよ。でもね?普通は女性なのよ。まあ、兄弟七匹全部女の子なんてそもそもありえないしね。みんな同じように進化したんだから、良しとしましょう〗
『そうねぇ。何より可愛いしねぇ。うふふ』
そうなんだ~。でもジーニ様が言うなら大丈夫だね!それに前に言ってたサーヤのお洋服が何とかなるかもってこの事だったんだね。

ジーニ様のお話聞いてたら、蜘蛛のお母さん、きぬさんがやって来ました。

きゅるる『サーヤ』
え?きょろきょろ?声が聞こえたような?
きゅるる『サーヤ、ありがとう』
きぬさんに抱き上げられて頭なでなでされます。もしかしてこの声は、

「きぬしゃん?おちゃべり?」
人になったからおしゃべり出来るようになったのかな?

きゅるる『そう。でもまだ思念だけ。おしゃべりは、これから練習。子供たちも』
子供たちもみんな登ってきました!みんな可愛い~♪
「きぬしゃん、きりぇいにぇ、こぐもしゃんちゃち、かわいいにぇ~」
みんな、きゅるきゅる言ってます。
きゅるる『子供たちもまず思念から練習。今はまだ出来ない』
「しょっか~、さーにゃちょいっちょ!りぇんちゅうちよ~♪」
『『『『『『『きゅるる~ん♪』』』』』』』
わ~い!仲間だね~♪がんばろうね~

きゅるる『これからゲンさんのとこ、行ってくる。やること相談。子供たちの名前も決めたい。サーヤ、名前つける。頑張る』
「うにゅ~。がんばりゅ~」
そうでした。まだお名前ありました。
『あらあら。きぬたちはゲンのとこ行くのぉ~?』
精霊樹の精様が話しかけてきます。
『それじゃ、行く前に洋服何とかしないとぉ~。きぬだけでもぉ』
「うにゅ?」
そういえば長い髪の毛で隠れてて気づかなかったけど、きぬさんたち裸でした。
「お~」
周りを見るとみんなが目を逸らしてました。どおりでジーニ様と精霊樹の精様しか会話に入ってこない訳です。フゥとフィオが一生懸命ちびっ子同盟の目を塞いでます。

きゅるる『分かった』
そう言うと、きぬさんの蜘蛛さんの足の方から毛が上がってきて黒いベアトップのようになりました。
きゅるる『今はこれでいい?後でちゃんと、作る』
「ふわあ~」
便利~お洋服みたい~

〖まあ、これなら〗
『大丈夫かしらね~?』
ちょっと苦笑いのジーニ様と精霊樹の精様たち。今は仕方ないよね。

きゅるる『それじゃ、行ってくる。サーヤまた後で』
「あ~い あちょぢぇにぇ~」
降ろしてもらってバイバイします。こぐもさん達もバイバイしてます。かわいい♪

さあ、クモさん改めアラクネきぬさん親子の次は、はちさんたちの番です。

はちの女王様と、はちさんたちに出会うきっかけになったはちさんです。
このはちさんは、妖精さんたちと元から仲が良かったんだって。女王様以外のはちさんを、はたらきばちさんっていうんだって教えてくれたよ。このはちさんはその中のリーダーみたいな感じなんだって。

「はちしゃんの、おにゃまえ、ちょっちょ、まよっちぇりゅにょ」
フゥとクゥに相談です。でもクゥのお顔がちょっと赤い気がします。何でかな?

「くぅ~おかお、あかい。だいじぶ?」
『うっ』
クゥが変です。真っ赤です。
『ふふっ 大丈夫よサーヤ。気にしないで平気♪』
フゥがすごい笑顔で言います。ならいっか~
「わかっちゃ~」

『こほん。それで何を迷ってるんだ?』
クゥが戻ってきました。
「あにょにぇ~、さーにゃ、すちな、はちみちゅ、“れんげ”ちょ、“あかしあ”にゃにょ」
ハチミツは美味しいから大好きです!

『うん。ふたつね。ちょうどいいじゃない?』
なのに何がダメなの?ってフゥが不思議そうです。

「ちょうにゃんぢゃけぢょ~。れんげはにぇ、たんびょちょかにありゅ、ぴんくのかわいいおはにゃ。はにゃかんみゅり、よくちゅくっちゃ」
田んぼの周りにいっぱいあったんだよ。それで、かわいいピンクの花冠が出来るんだよ。

『ピンクの可愛いお花からとれるハチミツなのね。花冠も可愛いでしょうね』
かわいいよ♪

「あい。しょれで、あかしあは、きにょうえにちゃく、ちりょいきりぇいにゃおはにゃにゃにょ」
『白くて綺麗だけど、高いところにあるから、サーヤにはレンゲの方が馴染みがあるんだな』
クゥ、よく分かったね~。
「あい。ぢゃかりゃ、さいちょ、じょおうしゃま、れんげちようおみょっちゃにょ。じぇみょ、【いしぇかいじちょ】ちりゃべちゃりゃ~」
思い出して使いました。

『あら、異世界辞書、活躍したのね?』
『頑張って調べたんだな。それで何が書いてあったんだ?』
フゥとクゥ、やっと使ったのかって、覚えてたら教えてくれたらいいのに~

「れんげは、はちみちゅの、おうしゃま。あかしあは、じょおうしゃまじぇ、にほんめいは、“はりえんじゅ”」
困りました。
『あらら。女王様にと思っていたレンゲが、実は王様で』
『働きばちさんにと思ったのが女王様で、実は別名もあったということか』
「あい~」
そうなの。はちさんは二人とも女の人だから、王様変だよね?女王様と働きバチさん夫婦でもないし、ハリエンジュもお名前にしたらなんか違う?
『それは』
『困ったな~』
三人でまたまた悩んでいると、またまた、通訳と化したハクがはちさんたちとやってきました。今回は妖精トリオも一緒です。

『サーヤ~』
『フゥ~』
『クゥ~』
『あのねぇ~はちさんたちがね~、お話したいって~』

「うにゅ?」
お話?何かな?

『じょおうさまね~』
『サーヤがさいしょに』
『かんがえてくれたのが』
『『『いいって~』』』
ちびっ子たちがニコニコして教えてくれました。
「ほんちょ?」
レンゲ?それでいいの?

『うん。ピンクで可愛くて、花冠作ったお花なんでしょ~?』
「あい」
ハクの言う通りだよ。おばあちゃんとよく作りました。

『はちみつだけじゃなくて~』
『おはなのことも~』
『すきってことでしょ~?』
「あい。すち」
妖精トリオの言う通りです。

『だからね、そのお花の名前嬉しいって♪よかったね~!』
「あい。うれち~♪」
良かった~♪

『はたらきばちさんもね』
『さーやのすきなものなら』
『うれしいって』
『ただね、女王様なんて、ちょっともったいないかな~だって』

「しょっか~あかしあぢぇ、いい?はりえんじゅ?」
どっちがいいかな?
『アカシアでいいって~』
ハクがしっぽフリフリおしえてくれます。

「わかっちゃ~みんにゃ あいがちょ~」
みんな大好き~♪

『『『えへへ~』』』
『どういたしまして~』

それではいよいよお名前です。
クゥが目隠しスタンバイです。

「はちのじょおうしゃま“れんげ”、はちしゃん“あかしあ”どうでしゅか?」
ピカッ!
もふん。あれぇ?もふ?

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