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第15話 勇者の気落ち、落胆。涙……(5)

「ごめん。ごめん。エル……。僕のせい。僕のせいだからごめんよ。エル……。エルは全然悪ない。悪くないよ……。僕の命を救ってくれたのだから……」

 僕の子供の命、魂を犠牲にしてでも。夫である僕の命を救ってくれたのだから。エルは悪くない。ないよ。と、僕は言葉に漏らし。心の中でも呟き、嘆いたのだ。悲しい。悲しいよ。とね。さえない。さえなとも漏らしたのだ。いつのまにか? まにやら? 己の身体を起こし、エルの膝枕を辞めて僕は、嗚咽を漏らしながら。

「うぅん、うぅん、違う。違うの。あなた……。一樹。一樹は悪くはない。ないの……。私のお腹にいた子の魂、命がなくなったのは。母親ある私が悪い。悪い事、酷い事を、同じ亜人、魔族の人達に沢山したから。魔族の神々からの罰が、同じ亜人、魔族の私に降り掛かり落ちた。落ちただけだから。一樹は、悪くはない。ないよ……」と告げてくれる。エルのことを『ギュ~』と、優しくハグ……。


 それも、『ヨシヨシ』と、エルの頭を優しく撫で、頬ずりしながら労り続けているのだが。




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