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107 なが~いなが~いお昼寝?

色違いのスライムさん。かたや動くぷるるんスライムさん。かたやこちらは動かないかちこちスライムさん。金と銀、セットみたいな色だけどお知り合いかなぁ?と思っていたら…

じぃじの頭の上にいた金色スライムさん。お目目?をカッと開いたかと思ったら、
「ひかっちゃ!」
『お父さ~ん、目がないのに光った~?』
『そ、そうだな』
なんと、ぴょーんとジャンプ!
「とんじゃ!」
『飛んだね~』
『飛んだな…』
空中でくるるっと回転したと思ったらギュンッとこちらに向かって飛び蹴りしてきました!なんで飛び蹴りと思ったかって?水まんじゅうのような魅惑のぷるるんぼでぃーから足みたいなのがニョキって突き出たんです!
「あんよでちゃ!」
『足だね~』
『足だな』
しかし、銀色スライムさんはサーヤと一緒にギン様の背中の上です。
「ふおお!?」
『危ない~』
『サーヤつかまれ!』
ギン様がひらりとか躱します。しかし、諦めない金色スライムさん。また飛び上がります。そこでギン様が

『サーヤ!銀色スライムを金色スライムに渡せ!』
と言いました。
「ふえ?」
その声を受けて一緒にいた水の妖精さん達が
『『『『えいっ!』』』』
と、銀色スライムさんを落としました!
「あっ!しゅりゃいみゅしゃん!」
大変!スライムさんが
『大丈夫だ!サーヤ!あれはきっと番だ!』
「ふえ?」
つがい?
『それに』
『と~っても』
『硬いから』
『大丈夫!』
ギン様と妖精さんたちが言います。それでも心配してると、

『大丈夫じゃよ、サーヤ。あれはの、夫婦喧嘩じゃ』
と、じぃじが教えてくれました。
「ほえ?」
ふうふげんか?

『滝つぼにの、行ったらあやつがおったのじゃよ。何かを探しとるようだったからの?声をかけたのじゃ。そしたらの、ダンナを探してると言ってな。ダンナはどこででも、いつまでも寝る癖があるらしく、すでに百年ほど探していると…』
じぃじの説明にみんなびっくりです。

「ふぇ~?」
『百年~?』
『じゃあ、あれは』
『かれこれ百年ほど昼寝していたダンナかのぉ』
さすがのギン様と亀じぃもびっくりです。というか、呆れてる?

『うそだぁ』
『それじゃあ』
『百年間も』
『ずっ~と』
『ずっ~~と』
『精霊樹の』
『洞のなかで』
『寝てたの~?』
『誰にも知られず?』
『え~?うそ~有り得ない~』

そうだよね~?妖精さんたちが一番びっくりだよね?
あの精霊樹の分体さんにはたくさんの妖精さんたちやお魚さんがいたんだから、誰かしら気づきそうだよね?
というか、けっこう賑やかだったのに、よく寝てられたよねぇ?それに

「ひゃくにぇん、おひりゅにぇ、ごはん、にゃい。にゃいちゃう」
お腹ぺこぺこ過ぎて泣いちゃうよね?

『そうだねぇ、そもそも百年お昼寝もおかしいけど、ごはんどうしてたんだろうね~?』
ね~?ハクもそう思うよね~?

『心配するのがそこなのもどうかと思うがのぉ。まあ、分体とはいえ、精霊樹だからのぉ。精霊樹から漏れ出す魔力を養分として吸収出来ていたのかもしれないのぉ』
亀じぃがおそらくだがのぉと、推測を話してくれました。

「しょっか~」
寝ながら食べてたってことかな?
『そもそも百年寝れるくらいだからご飯なくても泣かないか~』
「しょだにぇ~」
心配しなくても大丈夫みたい?

『それにしても、あれは、いつ終わるんだ?あれだけ攻撃されてるのにまだ寝ているぞ』

そうなのです。ギン様も呆れるほどの、なんか、ぎゅるるるとか、ちゅどーんとか効果音つきそうな攻撃が続いてるけど、ビクともしません。

「かちゃいかりゃ?」
カチカチだもんね?
『ん~?そもそも、初めから硬いの~?寝てるから?起きたらぷるぷる~?』
あっ。そうだよね?金色のスライムさんはどう見ても柔らかそうだもんね。
ぷるるん、水まんじゅう…じゅるり。

『どうかのぉ?ケルピーよ、あやつは何か言っていたかのぉ?』
『いや、何も言ってなかったの』
そっかあ~。とにかく起きてくれないと分からないんだね?どうしたらいいかな?ん~?あっそうだ。

「とかしゅ?」
冷凍食品みたいに?
『サーヤ溶かすとは?』
ギン様が何だそれは?と、聞いてきました。

『ん~?かちかち、ゆでちゃりゃ やわりゃかく、なりゅ?』
『ゆでる?』
あっ、もふもふわんちゃんはお料理しないから分からないかな~?

『わんちゃん…』
「う?」
ギン様どうしたの?
『ほっほ。偉大なるフェンリルもサーヤにかかれば、もふもふわんこなのだの』
『ほっほ。フェンリルも形無しだのぉ』
『うるさいぞ。じじい共…』
じぃじたちとギン様仲良しだね。

ん~っと
「あちゅ~いおゆ。どぼんしちぇ、ぐつぐつ」
柔らかくならないかな?
『ぐつぐつ…それはさすがに死ぬんじゃないか?』
『そうだのぉ』
『金色スライムがふるえておるな。今のが聞こえてたようだの』
あれぇ?ほんとだ。魅惑のぷるるんぼでぃがぷるぷる…水まんじゅう…じゅるり。

ぶるるるっ

『あっ更に震えたな』
『別の危険を感じたようだからの』
『サーヤはさっきから何を想像しとるのかのぉ』
『サーヤ~、お口、光ってるよ~』

ありゃ?
「ごめにぇ~」
食べないよ~。でも、おいしそう、水まんじゅう…じゅるり。

ぶるぶるぶるっ
『サーヤ~、やめてあげて~』
「あい。ごめしゃい」
つい…おいしそうで。じゅるり。

『ねぇねぇ~お父さん、お湯ってあったかいお水だよね~?』
ハクが熱いお湯と聞いて、ギン様に聞いてます。
『そうだな』
『じゃあ、温泉は~?』
え?
『「……」』
思わずギン様と固まっちゃいました。
『だから~、温泉は~?』
『「しょりぇじゃ(それだ)!」』
ハク天才!!
ハクは頭のいい子です。天才です!
「いいこいいこ~♪」
ハクの頭なでなで……届かない。
うりゅ~
『あっあっ』
『かわりに』
『なでなでしてくるよ』
『だから泣かないで~』
妖精さんたちが泣きそうなサーヤを見て慌てちゃいました。
「あい」ぐすっ
サーヤの代わりに妖精さんたちがハクをなでなでしてくれました。

『『『『いいこいいこ~』』』』
「あいがちょ~」ぐすっ
『ふふっ みんなありがとう~♪』

『でも~おんせん?』
『『『なぁに?』』』
妖精さんたちみんな『おんせん?なに?』と首をひねっています。

それじゃあ、妖精さんたちと金色スライムさんに説明しないとね
「きんいりょしゃん、いっちょに おんしぇん いこう♪」
金色スライムさんは不思議そうに、くにゃっ?て、なりました。
『サーヤ~…』
『サーヤきっとそれだと伝わらない』
ハクとギン様の目がかわいそうな子見る目です。

「ぶー」
『『『『よしよし』』』』
妖精さんたちが慰めてくれます。

『金色スライムよ、温泉というのは温かい癒しの泉のことだ。サーヤとハクはそれにつけたら銀色スライムが溶け…戻るんじゃないかと言ってるんだ。どうだろうか?』
ギン様が代わりに説明してくれました。うんうん。サーヤもそう言いたかったんだよ。

『ええ~?』
ハク、なんですか?

でもほら、金色スライムさんも、うんうんって頷いてるよ。

『なるほどのぉ。確かにあったのぉ』
『温かい癒しの泉かの。気持ちよさそうだの~』
亀じぃと、じぃじが思い出したのか、ちょっとうっとりしてます。

『気持ちいいよ~温泉って言うんだよ~』
「じぃじたちもいっしょいこ~♪」
温泉ぽかぽか気持ちいいよ~♪

『そうだな。でも、サーヤが入るのはジーニ様たちのお許しが出てからだな…』
「うにゅ?」
どうして?
『どうしてって、サーヤは女の子だろう?』
「ぶー」
みんな一緒がいいのに~
『サーヤは一緒に入りたくても、今回は女性だけでとはいかないだろう?』
「うにゅ~」
そうだけど~
『まあ、帰ってから考えよう。ジーニ様たちがいい方法を考えてくれるかもしれないしな?』
「あ~ぃ」
わかった~
『いい子だ』
「あい…」
みんなで温泉入りたいな~


『のぉ、なぜあれで会話が出来ておるのかのぉ?』
『さての?サーヤはほとんど喋ってないはずだがの』
『でも~話の内容』
『なんでか』
『わかったよ?』
『ふしぎ~』
『『『『『『うんうん』』』』』』
不思議で仕方ないじぃじたちと、水の妖精さんたち。
『うふふ。あれはね~サーヤの特技だよ~。必殺お顔でお話~』
ハクがみんなに教えてあげます。
『『なんとも面妖な特技じゃの(ぉ)』』
その内慣れますよ。


『さて、それじゃあ地上に帰るとしよう』
ギン様が帰ろうと言うと
『そうだね~。みんなで帰ろう~♪おー!』
ハクが元気に答えます。だから、サーヤたちも一緒に
「お~!」
『『『『お~!』』』』
『『『『『『お~!』』』』』』
ぷるぷる~ん♪
です!早くみんなにお水の中であったことお話したいな!

『はぁ…しかし、またこんな大所帯で…気が重い』
『ほっほ。世話になるのぉ』
『ちゃんと説明してやるからの、気を落とすでない』
大人組が何か言ってるけど、知りません~♪みんな、今帰るからね~!

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