バナー画像 お気に入り登録 応援する

文字の大きさ

 第1話  【ヤマブキクッキング 其の1】

 せかへい 外伝31


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第1話
 【ヤマブキクッキング 其の1】




 ある日のことである。パトの家のキッチンである事件が起きたのは……。




 それはパトとガオの帰りの遅くなった日のことであった。家にはヤマブキしかおらず。二人の帰宅を待っていた。



 しかし!このまま待っていても何もない。それに仕事を終えて帰ってくる二人だ。疲れ切っているはずだ。



 だが、そうなると夜ご飯はどうなるだろうか。高確率で手抜きになる。それだけは避けなければならない。



「私ガ作リマスカ」



 そしてあることを考えた。それは自分で作ってしまえば、食べたいものも食えるし、しっかりとした料理を食べられるということだ。



 ヤマブキは早速料理を始めることにした。



 まずは家にある食材を確認する。あるのは薬草と卵、後はよくわからない粉だ。



 流石にこれじゃ何も作ることができない。



 だが、パトの家には料理を保存できる道具がない。だから、こういうものしかない。こうなったら買いに行く。



 ヤマブキは食材を買いに行った。そして数分後、ヤマブキは帰宅した。
 いろんな食材を購入してきた。これなら問題なく作ることができる。



 ヤマブキは早速調理を始めた。



 そして完成した頃、パトとガオが帰宅してきた。二人はヤマブキが料理してくれていたことを知ると感謝する。



「ありがとうございます!! ヤマブキさん!!」



 しかし、完成された料理を運んだ瞬間、二人の表情は変わった。



「……………」



 それは紫色のカレーである。そして紫色になったサラダも一緒だ。
 どうしてこうなったのかはわからない。だが、気づいたらこうなっていた。



 匂いからしてやばそうだ。



 しかし、パトがこんなことを言う。



「まぁ、実は美味しいかもしれないから」



 そう言った後、三人同時にカレーを口にしてみた。次の瞬間、口の中で爆発するような感覚を味合う。一体何が起きたのか、とにかくこれは食べ物といえるものではなかった。



 こうしてヤマブキの料理は終わった。しかし、このカレーは結局誰も完食することはできなかった。



 このカレーを完食できる猛者は現れるのだろうか。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 今回はヤマブキが料理が下手というのをテーマにした話です。
 まぁ、これは下手という次元じゃないですね。



 ヤマブキは食べるのは好きなんですけど、作るのは苦手みたいです。まぁ、やってもトーストを焼くくらいしかできないです。



 見た目もああなってますが、味付けが基本的に苦手な感じです。ヤマブキは甘いものを食べ過ぎです。だからなんです!!






しおり