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第4話 アイカの不満(11)

 更にこんな台詞もつけ加えてね。

「お前は元々俺の女(物)だ、ではない! 今でも俺の女(物)だ! 俺は、そう思っている。信じている……。そう、今でもアイカ。お前の心の中、奥にいる想い男(人)は、あのガキ、チビではなく俺だ! 俺だと思っている!」と。

 ウォンは女王アイカへと、未だ彼女は自分の物だと力強く告げる。

 でも、荒々しくなり。気が高ぶり。興奮している彼、ウォンは。己の高ぶって荒々しくなっている気が未だ緩やか、穏やかにはなっていない状態。荒々しく高ぶったままの状態。興奮が和らぎ、落ち着いている精神状態ではないから。

「それに元々、アイカは俺の女(物)、彼女。婚約者……。そして? この俺が、この国の漢王になる予定。筈だったのだ。筈だったのだから。未だに俺を……。そう? 俺のことを漢王と慕う。一族や他の領地、集落の領主や酋長、族長等もいるはず……。と、言うか? 多々いる筈だ。アイカ……。だからその者達に声をかけ、手助け、助けを乞い再起、再建を計れば……」と。

 彼。そう、未だ興奮が収まらない。気を高ぶらし。荒々しい精神状態でいるウォンは女王アイカへと。今の、現時点での、漢王である健太への謀反、クーデターと言う奴を企てようと、恐ろしい計画を打ち明ける。

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