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第14話 何が何やら?(3)

「御免なさい。あなた~」と。

 僕を膝枕している。してくれているエルさんから謝罪……でも直ぐに。

「あなたもいけないのよ~。生娘だった私に対して、オスとしての性を剥き出しにして如何わしい事……。いくらあなたの物である私の看病……。身体の汗や汚れを拭くにしても一言……。私を起こしてから一言告げる。申すべき。そして私の許可を得てからするのが、普通だと思いませんか? あなた~?」と。

 何故かエルさんは? 僕が自身の脳裏で思い。描いたことが直ぐにわかる。理解ができるようなのだよ。

 だから僕は驚愕──!

「何でぇえええ~! エルさんはぁあああ~。僕の想うことや気持ちがわかる。わかるの~? そして何で理解ができるの~?」と。

 声を大にして叫び訪ねたのだ。

 すると『パチン!』と。

 まあ、声を大にして叫んだ僕は、当たり前の如くエルさんに頭を、おでこを軽く『パチン!』と、心地良い音色が鳴る程度で叩かれたのだ。

「シィ~!」、

「あなた~。シィ~。静かにしないと。また近所迷惑だと。この集合住宅に住む。他の人達にまた怒られます。叱られますよ。『近所迷惑だから。静かにして欲しい』と。また告げられます。叱られ。諫められますから。驚嘆を吐くにも。もう少し声音をさげてください。あなた~」と。

 僕はエルさんに叱られた。諫められたから。

「すいません。ごめんなさい。エルさん」と謝罪。謝罪をしたのだが。


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