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 第2話  【盗賊のプハッー!! 其の2】

 せかへい 外伝26


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第2話
 【盗賊のプハッー!! 其の2】



 オーボエ王国の端。そこには王国の手の届かない場所があり、そこには荒くれ者が集まっていた。



 その酒場に三人の盗賊が集まっていた。



「それでグラニット先輩はどうしてここに?」



 アプーが聞くとグラニットはミニバンから奪った串を食べ終えて、皿の上に置いた。
 ミニバンは寂しそうになくなった串を見ている。



 グラニットはニヤリと笑うと、



「ちょっと面白そうな宝を見つけてな。お前達も手伝え」



 そして二人にそう伝えた。



「面白そうな宝?」



 ミニバンは首を傾げる。



 グラニットはポケットから紙を取り出す。そしてそれをテーブルの上に置いた。



 それは写真で三枚の写真がある。



 そこには髭のおじさんの写真と、大きな屋敷の写真、そして水晶の写真だった。



「プハッー!! なんだこれ?」



 アプーは写真を手にとって見ながら、グラニットに聞いた。



 ミニバンも写真を見る。そして屋敷を写真を見ると、



「この屋敷、確か王国の近くにある屋敷だ……」



 グラニットは答える。



「ここの屋敷にあるこの水晶。それがちょっと高価な物でな。そいつを手に入れたい。そしてそれをお前達に手伝ってもらいたいんだ」






 最初は嫌がっていた二人であったが、報酬もしっかりともらえるということで、その宝を盗み出す計画に手を貸すことにした。



 月もない夜に、三人の盗賊は集まった。



「プハッー!! この屋敷か……」



 オーボエ王国から数キロ離れた場所にその屋敷はあった。道はしっかりと作られており、レンガ道があるがそこに集まると見つかってしまうため、裏口の森に集まった。



「お前たち、準備は良いか?」



 グラニットが聞く。グラニットは頭にバンダナを巻いていて、黒っぽい服を着て軽装だ。腰には短剣をぶら下げている。



「プハッー!! 問題なし」



「大丈夫だ」



 二人は頷く。



 ミニバンは軽装に腰に短剣。アプーも同じく短剣だ。



 三人は侵入を開始する。



「よし、ここから行くぞ」



 三人は裏から屋敷に侵入する。屋敷は三メートルほどの大きさの壁に囲まれている。



「よし、お前達もそこでしゃがめ」



「…………」



 グラニットは二人にしゃがむように指示する。



「何をさせようと……」



 ミニバンは嫌な予感がして聞くと、



「足場にする」



 グラニットはそう偉そうに答えた。



 仕方がなく二人はいうことを聞くことにした。ここで逆らっても良いことがないからだ。



 そして屋敷に侵入することができた。



「よし、あとはあの水晶を探すだけだ」








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