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第12話 心霊YouTuberからの依頼

今日のランチもドクのうちで頂くとするか。
ドクの家に昼頃にいくと必ず昼ごはんが
提供される。なんならこんなボロアパートから引っ越してドクの家に住みたいくらいだ。

「宜しい!今日は流しそうめんです❗️」

日本庭園の中に全長10mくらいの流しそうめん台が用意され、中島、アスカちゃんもいた。

「やっぱり天気の良い日はそうめんですね!」
やっぱりドクの家はスケールがちがう。。😅

「おい学(ドクの本名)また流しそうめんか」

金髪のナイスバディの女。。。

「これは姉上」

「また幽霊ごっこしてんのか?」

「ごっことは何ですか!これは研究です。」

「そこのネギ坊主もっとそうめん流せ」

「僕?」なんだこのアマ

と思いながらもそうめんを流す!💦

「姉御どうです?こんな感じで!💦」僕

「いい感じだ、👍そこのモヤシ女もっと食え」

アスカちゃんに向かって、このやろう。

ドクの姉、京子、イギリス留学から帰国
■身長162センチくらい
■バストなんと92Gカップ(推定)
■年齢24歳
■金髪のハスキーボイス
という感じです。

「そういえばさぁ、知り合いに帰国してあったらYouTuberになってて、オカルト系やってるっていうから、学の話したんだょ」

「YouTuberですか?」ドク

「ちょっとこれからくるから相談のってあげれるか?」

「はい、姉上」

というわけで京子の友人とやらを待つことになった。


腹一杯そうめんをくった僕たちは
2階の研究室で寛いでいた。

「キタキタ!」京子

男性5人と女性2人が研究所に入ってきた。

「あれもしかしてオカキンチャンネルと心霊ピンクチャンネルの人じゃん」中島

「中島知ってるのか?」僕

「オカキンチャンネルは登録者50万人、心霊ピンクチャンネルは20万人のオカルト会の大御所だぞ」中島


「名前だけはある程度知れ渡ってまして」

なんだ。。。こいつらが入ってきた瞬間、なんだこの圧迫感は、、、気持ち悪い。😰

■オカキンチャンネル
日本心霊チャンネルの先駆者でありトップを走る5人グループ。
髪の色とつなぎの色トレードマークでメンバーの名前になっている。
心霊会の戦隊モノ。
レッド、ブルー、イエロー、グリーン、ブラックだ。

■心霊ピンクチャンネル
心霊スポットをセクシーな衣装で検証する。エロと心霊を売りにするチャンネルでメロンちゃんとイチゴちゃんの2人ユニット。

「オカキンのリーダーが昔のダチでさぁ
学、悩みをきいてやれ」京子

「宜しい!その前に中島、領域展開を!」

「あいよ」中島は領域を展開した。
💫💫💫💫💫💫💫
研究室を光が包む

今までの圧迫感が嘘のように穏やかな空間に早変わり。

「7人の方あわせて100体くらい下級霊がついました。。。中島くんのが浄化したのでもう安心です」アスカ

「なんか肩の重さがなくなりました😅」メロン

そんなデカパイだからこってたんじゃないのか、これは京子と五分五分の巨乳対決だ。

イチゴちゃんはDカップくらいだか、この2人がいると、小さく見えてしまう。😅

アスカちゃんはAカップだかは、プリンプリンのおちりでカバー🤟

「風間さん、イヤらしいこと考えてないで話を進めます。」ドク

両チャンネルとも登録者は多いが内容がマンネリ化し怪奇現象が起きないため再生数が全盛期の10分の1になってしまっている。
メンバーもグッズ販売などでなんとか切り盛りしているようだ。

「先駆者ともあって、ロケに行くたびに
怪奇現象がとれるか不安になるんです。🥲」ブルー

「始めたころ、たまたま取れた動画で
バズってしまってメンバーも仕事辞めてこっちに本腰いれたんです。
ただそのあとはラップ音とか声らしきものとか、心霊写真ぽいものしか取れなくてメンバーも先行きの不安も感じて解散も考えてるです🥲」レッド


「最近は誹謗中傷も激しくなってメンタルもかなりキツくて、脱げとかワイセツコメントもくるようになってしまって。。。🥲」イチゴ

「霊体も動画で収められないので最近は数カ所のロケのまとめ動画ばかりで採算が合わなくなってます🥲」グリーン

「ロケ先は誰が決めてるんだ?」中島

「有名どころ以外は、視聴者からのDMを参考にいってます。」

「視聴者も目が肥えていて、今回も空振りでしたねとかちょっとの怪音だけじゃ満足しないんです。」イエロー

「霊体撮れない、ロケたくさんで過酷、下級霊に憑かれ、誹謗中傷ってそりゃ悩むよな」中島

「宜しい!霊体を撮影できれば解決する!
それだけですね☝️」ドク

「わかりました、まずは一度、撮影ロケに同行させてもらいましょう!」ドク



16:00 群馬県、某廃ホテルに僕らは到着した。
今回のメンバーは視察とのこともあり、僕、アスカ、中島、京子の4人だ。

僕は終始、京子にいじられまくり。。。

「おいネギ坊主、気合いれていけよ🤜」

運転してない中島構っつうの!😤

YouTuber達は一足先に到着して機材のチェックをしていた。

「ここけっこう有名なとこだよな?」中島

「他YouTuberも必ずと言っていいほど動画あげてますね☝️」アスカ

外にタープを貼り、モニタリングの準備。

「ネギ(僕)、キノコ(中島)モヤシ(アスカ)もっと引っ張れ」

「スイカの姉御、了解!」僕

「スイカだと⁈」

僕は胸元に視線を向ける。

「風間さん、セクハラですょ😤」アスカ

モニタリングも終わり、ひと息ついていると
ドクからLINEが

「風間さん、あなたは姉から狙われてるから気をつけて、それでは視察頑張ってください。」

「狙われてる?」この時、この意味をもう少し追求すべきだった。


「宜しい!マイク、カメラチェックを!」ドク

僕たちとドクもオンラインでつなげた。

「ちなみに今回のロケは無許可ですか?」ドク

「いえ所有者に許可は得てます☝️」レッド

「ん、、なるほど、万が一はっきり撮れてしまった場合はお蔵入りの可能性もありますね。」ドク

「なんでだ?」僕

「風評被害になるかもしれないからですよ」ドク

「なんか複雑だな、映したくていくのに、映ったらアップ出来ないなんて」僕

「これは視察なので両チャンネルさんよろしくお願いします。」ドク

20:00 シトシトと小雨が降り出してきた☂️


※ネギ(僕)キノコ(中島) もやし(アスカ)

20:00 シトシトと小雨が降り出してきた。

「もやし、雨だから、タープに戻るぞ💨」京子
京子とアスカは安全確保の霊視をしていた。

本降りに変わり、漆黒の闇に包まれるなか
京子とアスカが基地に戻ってくる。

ずぶ濡れになった2人がタープの下に
「姉御、シャツが透けて、丸見えです!😅」僕

「アスカもじゃねぇ~か、着替えあんのか?」中島

「中島くん、エッチぃあっち向いてください😣」

姉御はシャツを脱ぎブラのみとなり、何食わぬ顔でモニタリングを始める。。。😅

オカキンチーム
大型LEDライトとカメラセットを2人
この2人がメインカメラマンだ。
残り3人はジンバルスマホカメラで撮影
手持ちのLEDスポットライト

心霊ピンクチャンネルチーム
大型LEDライトとカメラセットをカメラマンが撮影
メロンとイチゴが自撮り撮影
水着で。。。

説明しよう☝️
某廃ホテル
地上2階建て
地下一階
30年前に廃業になる、事件事故は特にないが
幽霊の目撃多数、心霊YouTubeならどのチャンネルも挑む関東屈指の心霊スポットだ!

オカキンが2階
ピンクチャンネルが1階

両チームともなれた進行で説明をしながら進めていく。
「ピキっ」「キーン」「パキっ」

ラップ音が響き渡る。

「映像で見てる感じだと雰囲気はあるな」京子

オカキンチャンネルは一通り2階フロアを周り、一回のロビーに降りてきた。

その頃ピンクチャンネルは最後の部屋の探索をしていた。

「何か感じますわ!私の敏感な身体がざわざわしてきました。」メロン

モニタリング室

「乳首でも立ってんじゃねぇのか、このねぇちゃん🤟」僕

「このセクシーアングルがこの番組の売りなんだょ☝️」中島

ピンクチャンネルも一通り探索が終わり
ロビーにもどる。

「そうしたら、僕とレッドで一番雰囲気があった部屋、カビだらけの部屋で検証をしたいと思います!」ブルー

レッドとブルーは2階の一番奥の一室に入り、固定カメラを暗示モードにして
撮影を始める。

「周りからラップ音が止まりません、それとこの鳥肌見てください。🥶」

30分くらい、撮影をしたがラップ音以外は特に怪現象は起きず、モニタリング基地に
両チーム戻ってきた。


「ドク、一様エンディングとったし終わりみたいよ」僕

「宜しい!今日は皆さんのホテルを予約しておきましたので、明日、再度心霊スポットにいってもらいます。」ドク

僕たちはモニタリング基地をたたみ、ホテルに向かった。

雨は本降りのまま、車中では

「姉御、いい加減、ブラ一枚だと気が散りますよ、なぁ中島😣」

「俺はアスカと後ろの席だから特に問題ない👍」

「姉御、これとりあえず使ってください」
僕は姉御にブラケットを肩にかけた。

「お前の私に気があるな?」京子

「いやいや、風邪ひかないように普通の気遣いですよ」僕

「そういう言い訳すると嫌われるぞ」京子

なんなんだこの噛み合わないやり取り。。。

ドクの言ってた姉御に気を付けろってこういうことか?

「あれじゃないですか?」アスカ

目の前に和風の旅館が現れた。

「ここって、公表してないですが、座敷わらしのでる旅館ですよ!」アスカ

アスカによると一般的に座敷わらしで有名な旅館は東北が多い、この北関東の山奥の旅館は、知る人ぞ知る旅館で、主に成功者がさらに成功を願って訪れる旅館であり、政界者、大手企業の社長などが宿泊に訪れる。

チェックインをして部屋へ向かう。
ドクの配慮で座敷童のでるといわれる部屋に

4人相部屋で。。。

「ネギ坊主、お茶くらいすぐに用意しろ😤」

「姉御すみません、いまやります💦」僕

「風間さん私がやりますよ、運転しっぱなしだったら少し休んでください。」アスカ

普通座敷童の部屋って、おもちゃとかあるのになんだこりゃ

金銀財宝で祀ってやがる。まるで昔話の宝の山のような光景が広がる。
こんな煌びやかじゃ寝れないぞ。

「中島風呂行こうぜ、露天風呂があるみたいだから」

中島を誘い風呂へ、「ひゃひゃひゃ実はさっきオカキンさんからこれ借りたんだ」

「なんだそれ?」

「これはファイバースコープだ!この細いヒモ状の先にカメラがついてるのだ、これで女子風呂をひゃひゃひゃっ」僕

「バレたら殺されるぞ」中島

「バレないようにやるのがプロだ!」僕

風呂は想像通りの露天風呂。男湯と女湯
竹を頑丈に編み込んだ高さ2.5mの防壁が
聳え立つっていた。

オカキンさんたちも風呂につかってくつろいでいた。

「うわっ広いね❗️」

「この声は、メロンちゃんとイチゴちゃんだ」僕

「あれ、ピンクチャンネルさんだ」アスカ

「アスカと京子もきたぞ」中島

獲物の4人が揃った!
女湯からはピンクの声が響き渡る。

女湯あるある、触り合いっこってやつだ。

「オカキンさんこっちこっち」僕

「君たち何を?」レッド

「この壁の向こう側に犯人が人質をかくまっている、今、向こう側を探るべく、キノコ中島が小さい穴をこのドリルであけているところだ!」僕

「貫通した!」中島

「よくやった中島」

「この先は過酷な試練がまっている、まずは裏切り者がいないか最後に、確かめる!」僕

「イチゴちゃんのDカップがみたいか⁉️」

「おっー」

「メロンちゃん、姉御のGカップが見たいか⁉️」

「おっー」

「アスカのAカップ レーズン見たいか⁉️」

「••••」賛成が得られない

「アスカのプリンプリンのおちりがみたいか⁉️」

「うぉーーっ」

「これで全員の賛成が得られた」

壁の前、穴にスコープを

なんだこのプレッシャーは⁉️
壁から、もののけでも出てきそうなプレッシャー。

真ん中に開けると視線に入るため、石段と竹の壁の間に穴を開けていた。

「今先端が入った中島モニターチェック!」

「モニターはまだ真っ暗だ」中島

ドリルの長さはおよそ12センチまだ半分くらいか。進むぞ!➡️

「光が見えてきた!➡️⛅️」中島

後2センチだ、「あれ暗くなった」中島

「暗い?光の先はパラダイスのはずだ、オカキンさん、ちょっと見てあげて」僕

「やっぱ暗いね」オカキン

「あれ、なんかお尻がむず痒い」京子

「京子さん、お尻のところに蛇⁉️」アスカ

僕は察した、石段と並行にスコープを忍ばせた。まさかこの石段に腰をかけてくつろいでいた。「あのバカ姉御」のお尻にスコープが
刺さってしまった。

「まずいひくぞ!」僕はスコープが生き物に見えるように演じるため、回転させながら
引っこ抜いた。

「どうした?何があった?」レッド

「すまん、スコープが姉御の尻の下敷きに。。。」

その後、女湯では騒ぎになり、露天風呂は閉鎖となった。

部屋に戻ると食事が用意されていた。

「ごめん」中島

「どうしたの?」アスカ

中島まさか、お前、「のそぎ」のことを
いうつもりか?


「食っちまった。」中島

「キノコまだ手つけてないだろ」京子

「守護霊の犬神が座敷童食っちまった」中島

「❗️❗️」

説明すると、皆に崇められていた座敷童は実は妖の一種だったらしく犬神がまるのみしてしまったとさ。
噂が噂を呼び勝手に座敷童に仕立てられていたということだ。

明日も忙しいから寝よ。😅


15時ドクの指示通り、昨日の廃ホテルに向かう。

「昨日、YouTuberチームが撮影した時に怪現象取れなかったのになんで同じ場所にいくんだよ」僕

「ドクのことだ何が意図があるんだろ」中島

「しかもこんな真っ昼間だぞ」僕

「部長から指示書のメールがとどいてるのであとで説明します。」

そんな疑問を抱きながら僕らは山道を突き進んだ。

現地に到着時刻は16時半
昨日と同じようにモニタリング基地を設置する。

同じ廃ホテルに来たことにオカキンチームもピンクチームも戸惑っていた。

建物は一般のホテルと同じように直線の廊下に対して部屋が並んで配置されている構造だ。

「では、皆さん集まってください」アスカ

「今回はYouTuberさんにモニタリング基地にいてもらい、研究部チームが内部にいきます。」アスカ

「17時半になったら撮影開始です。」

僕はアスカより指示書をもらい内容を確認すると目を疑った

「アスカちゃんこれ本当?」

ドクの発想は今までのYouTuberの発想とは全く違うものだった。

通常のYouTube撮影は、まずはオープニング撮影し、内部を順繰りみていく、一番怪し場所で、少人数で検証という流れだ。

「さぁ始めますよ!」ドク

17時 まずはアスカと京子でオープニング撮影。

「はい皆さん、こんにちは心霊研究部のアスカと京子です!🤟」

「只今の時刻は17時、今回の調査は群馬県にある、廃ホテルに来ておまります。ここは事件、事故はあったという話はないようですが浮遊霊が多く、霊体の目撃霊が多いとされてます。」アスカ

「今回、私たちで霊体をカメラに納めたいと思います!」京子

「中島、あんなでかい口叩いてるけど大丈夫か?」僕

「いざとなれば助けてやるからいってこい」中島


「早速検証に行きます!」アスカ

「ネギ坊主行くぞ」京子

「へい姉御😭」

そうです、検証に行くのは姉御と僕です。

ドクの手順を説明しよう。時刻は夕方、まだ日の光が残る時刻に突入ゆっくり時間をかけて一言も喋らず、検証の部屋にまっしぐら。

まずはロビー、ドクの指示通り、3m間隔にセンサーライトを廊下に置いていく。目的の部屋までは20mくらい、これを10分かけて進む。

もちろんライトはなし。。。

鬱蒼とした森の中だから、夕方で充分暗い、足元はホテルなだけに、そこまで朽ちてはいない。

「。。。。」アイコンタクトで検証する部屋を合図する。
オカキンさんたちはカビだらけの朽ちた部屋だったけどドクの指示は手前の部屋。

2人とも無口なので聴覚が敏感になる。
時折なるラップ音、気配もところどころからする。

モニタリングしてるオカキンリーダーが
「この緊張感、やばいですね、我々の動画と全く違います😅」

「ブレアウッチを思い出すね」ブルー

「何もおこらなくても、恐怖感は伝わりますわ」メロン

「アスカどうだ?なんか感じるか?」中島

「昨日の夜の撮影より浮遊霊が集まってきてる、あと感知しきれてないけど、浮遊霊ではない何かの気配もある。」アスカ

部屋の前にたどり着き、ひとつ先の朽ちた部屋の入り口がある。あっちの方が怖そうな気がするが、とりあえずドアノブを捻りゆっくり扉を開けた。🚪

ライトがなくてもなんとか見える状態だ。
周囲を見渡すと、テーブルがあったりテレビがあったり普通の和室、畳や壁もカビもなく
少し恐怖から解放された。

「風間さん、定点カメラをまずは入り口から部屋全体のアングルをひとつ、もう一個は、対角の位置に床から45℃上向きにカメラを設置してください。灯りはつけないで」アスカ

「了解」
僕は言われた通り入り口から奥に向けたカメラと奥から入り口に向けたカメラを設置した。

京子がLEDランタンに灯りをつけて、白い買い物袋に入れた。

「姉上、もう2枚包んでください。」ドク

京子は言われたようにもう2枚でランタンを包んだ、全然明るくはない、蝋燭レベルの光量だ。

「宜しい!2人とも寛いでください。」ドク

「風間さんまずは小さな声で、姉上に怖い話をしてあげてください。」ドク

ちょっと待ってよ💦この暴君京子に怖い話だと、怖がるどころか突っ込まれて終わりだよ。

「では始めてください!」ドク


僕は深呼吸し話を始めた。

「あのーこれはねぇ、私が子供頃の話してなんですけどね。」

「神奈川県のとある町に住んでいたんです。私は6歳、小学校1年生で平家の一軒家にすんでいたんです。
部屋数は多くない。かといって風呂とトイレはついてる。そんな家にすんでました。

部屋はというと姉と共同の部屋だった、、
決して仲の良い兄弟ではなかったんですけどね、部屋は共同だった。

夏の涼しい夜だった。
家族みんなで
ドリフの大爆笑を見ていたんですよ。
でも爆笑してるのは私だけだった。
だから涼しかったのかもしれないですね。

当時、裏番組で歌番組があって姉はそれを見たかったんでしょうね。
姉からの冷たい視線を浴びてましてね。
だから涼しかったのかもしれないですね。

昭和という時代は今は使ってはいけない言葉で男尊女卑という言葉ありまして。
男子が優位だったんです。

当時はまだブラウン管のテレビで、急にTVが消える事がある。
若い人だったらポルターガイストと勘違いするかもしれないなぁ。

これから志村けんがいかりや長介にいたずらするって時に。テレビが「ジーープッン」
消えたんです。

その時、背後からザッ!と父親が立ち上がり、テレビに向かって斜め45℃からチョップしたんですよ。
ドリフの前にプロレスがやっていたので
影響されたんでしょうね。

姉と僕は呆然とその光景をみていた。
頭に焼き付いた、その光景が。

すると「ジリジリーっぱ」

テレビが再びついた!
僕と姉はサーカスの一部始終を見てるかのように拍手喝采。

都市伝説が証明された。
明日学校にいったら父の武勇伝を語ろうと
思いましたよ。

そんな出来事があって、姉も僕も流石に睡魔に襲われた。

家族の団欒も終わり姉と部屋にいこうとドアをギーッと開けて、キーっとしめた。
閉めてしまった!閉めなきゃ良かったのに。

目の前には今はあまり見なくなりましたが二段ベットっていうのが当時ありまして、姉が下、私が上を使ってました。


「これ稲川淳二のまねしてねぇーか?」中島

「はい、稲川淳二の恐怖の現場をアドリブでやってますよ」アスカ

「今のところ、違う怖さはあるな」中島

京子は何故か真剣に、淳二稲川を演じる僕を見つめていた。

姉はさっさと布団にはいり寝てしまった。

僕はハシゴに手をかけ一段ずつ上がっていく、上がるたびに、ギーっギーっとハシゴが軋む音がする。

そして一番上の段に手をかけ、僕の視線が二段ベットの床と水平になった時、私は目を疑いました。
まさかと目を疑いました。

壁に貼り付けてあった、アイドルのポスターの鼻に画鋲が二つ刺さっていた。。。

鼻の穴にピッタリの画鋲が二つも。

姉の仕業に違いない、私の姉に対する憎悪は限界まで膨らんでいった。

私は布団に入り姉への仕返しを考えた。

当時姉が大好きだったローラースケートのネジを緩めてやろう。

他にも色々考えた、考えてると私はいつの間にか、眠りに落ちた。

「これって怪談か?」レッド

「話し方が稲川淳二だけで怪談とは呼べない」イチゴ

僕の怪談を聞いていた。
モニタリングチームがざわつき始めた。

京子は。。。何故か、泣いている。

僕は一呼吸おき、話を続けた。

どれくらい眠っただろうか、机の方から

「ウィーン、ウィーン」モーター音がする。

私は音でわかった、机の上に置いてあった、ラジコンだ。

2段ベットの上部から下を覗いた。
ラジコンが前後して机からすごい勢いで落ちた。上からずどーーんと!

あまりの音で姉も起きて、「夜中に遊んでるんじゃないよ」と怒鳴られた。

私は下におりて、ラジコンカーをひろいました。壊れてる箇所はないか、隅々まで。

ドラエモンの貯金箱をトンカチで割って、
割った後に裏に蓋があるのを見つけて、割る必要が無かったと後悔してまで買ったラジコンカー。

さらに壊れてないかラジコンをよく見ていると僕は見てはいけないものを見てしまった。

ラジコンの背面に電池を入れるところがあり
たまたま見えてしまったんですが、電池がはいってない。入ってなきゃ動かないのにはいってない。

机の上にあるコントローラーにも入ってない。入ってなかったんです。

どこかに電池が落ちてないか探しました。
電気をつけると、姉がまた怒り狂うので月明かりを頼りに探しました。

当時、充電器で電池を充電してたので、コンセントを確認しました。

充電器に電池がくっついてました、、、
私は落ちたとに電池が飛び出して充電器にくっついた。と無理やりそういうことにしました。

しかし、リモコンの仮説が作れない。

まさか、ポルターガイスト。。。
当時映画で流行っていた、あのポルターガイストが現実に、、、

私は怖くなり、姉の布団に潜り込もうと思いましたが、こちらも怖い。

恐怖と狂気に挟まれ、私は自分の布団に隠れることを選択しました。

布団中にいれば何も見なくて済む。あの落下事故から5分くらい経った時でしょうか。

誰かがブツブツいってる声が聞こえて来た、耳を澄まし聞き入ってみると、お経?

だんだんそのブツブツ声が大きくなり
お経だと確信した。

私は耳を塞いだが、塞いでも聞こえて来る。
布団の中にいた私の周囲を回るようにお経が聞こえて来る。

どれくらいだろうか2時間近くお経が鳴り止む事がなく、私は力尽き朝方、眠りに落ちた、特におちはないのだが、私が初めて体験した、霊体験と呼べるかはわかりませんが
そんなことがございました。

信じるか信じないかはあなた次第です!

※実際に体験した話です。

「最後、関かよ!」中島

「ちょとまって、ざわつき始めてます。」アスカ

「最後の最後で信憑性のある話だったな。。。」中島

「そうですね。。。」アスカ

怪談が終わり、静けさが広がる。
時間は18時

京子はまだ、涙を拭いて、肩をすぼめ
正座をしている。

「そろそろですょ」ドク

カメラは正常に動き、薄明かりだけど室内はしっかりうつっている。

「人の弱さに霊体はつけ込みます、心の油断こそ彼らは好む」

「虫や動物も大人数の気配や物音がしたら
隠れたり逃げ、元の状態にするには難しくなります。幽霊も同じ、相手が優勢だと思わせるのがコツです。」

「光はプラス、闇はマイナス、光を避ける習性があるのと、ビニール袋で間接的な光であれば霊もさほど気にしません」

「そしてこの部屋を選んだのも理由があります。」

「霊体が電気物質であれば乾燥してる方が電気の摩擦が起きやすいので、実体化させるには湿度との割合が重要になります。通電には水分、摩擦には乾燥。」

「埃だらけの部屋に懐中電灯を照らすと
光のラインが見えますが、部屋の灯りを全開にすると埃と光のラインが消えてしまいます。」

「霊体が電気と埃より小さい粒子であれば、電気摩擦により発光し粒子に反射して造形がでます。湿度が高いと摩擦が生じないので、存在があっても視覚で捉えられないと私は考えてます。」

「湿度は通電するため移動の環境」
「乾燥は実体化させる環境」

「この条件が合うのがあの部屋です!」

この場に置いてドクのドク舌が炸裂した。

たしかに怪談をする前より気配が半端ない。

「カメラにオーブ多数出てます」アスカ

「オーブと弱ってる姉上は獲物です気をつけてください。」

「周囲をから視線を感じる」僕
今、神の手を使えば地獄絵図を見ちまう。。

「モニターには映ってますよ、白い縦長の物体が」ドク

神の手を使ってない僕にもうっすらだけど見える。ただ性別とか具体的に説明できるほどはみえない。

「まずいです、霊体ではないものが接近して来てます、そこから離れてください。」アスカ

「姉上を残して風間さん、モニタリングベースに戻ってください。」ドク

「マジか、姉御行くぞ。」

「私は大丈夫ここに残る、ネギは戻れ」

「わかったぁ!行くぞ」

僕はベースまで突っ走った。
設置した、センサーライトが順番に点灯し
周囲がよく見える。この為だったのか。

「はぁはぁはぁ」僕

「姉御はどうなった?」僕はモニターをみて

度肝抜かされた。

モニターに映る京子を確認する。
白い霊体は微動たりしない状態が続いていた。
部屋の奥側の頭上を写しているカメラを確認すると天井から黒いモヤが浮き出て来ていた。

「ドクあの黒いモヤは何だ?」中島

「あれは。。。悪霊です。。。」ドク

「え?」中島

京子の頭上にいるのはなんと悪霊だった。

「なんでそんなのがここにいるんだ?」中島

「原因は明確ではないですが、恐らく定期的に浮遊霊を吸収しに来てるのかと予測されます。」ドク

「中島、姉御助けにいくぞ!」僕

「姉上なら大丈夫です、何故なら祓魔師(フツマシ)だからです!」


「祓魔師?」僕

「祓魔師はエクソシストの語訳でカトリック教会の悪魔祓いをする人です、姉上がイギリスに留学に行ったのもその為です。」ドク

「昨日アスカくんと撮影前に霊視にいった時、あの悪霊の僅かな気配を見逃さなかった」ドク


「姉御、全然動かないぞ?大丈夫なのか?」

「逃げられないように、引きつけているかと思います。」


京子がカバンから何かを出し始めた。

それは十字☦️にかたどった、藁のようなものだ。


「なんだあれ、アスカちゃん遠隔でズームできる?」

「はい、やってみます」

「名前と写真が」

なんと十字の藁に僕の名前と頭の部分に
写真が貼り付けてあった。。。

「姉は祓魔師なので悪魔が取り付いたものを払って地獄に舞戻すので一回あの十字の藁に悪霊を入れる気です」ドク

黒いモヤが藁人人形にゆっくり引き寄せられ
白いもやもオーブも吸収されていく。

僕は急に気分が悪くなり、地に膝をついた。

YouTuberたちが駆け寄りイチゴちゃんが
背中をさする。

「うわぁーーーーーつ」僕は叫びだし

意識が飛びそうになる。

「なんじ我のしもべとなれ」京子

「断じてならぬ」僕

「しもべとなれば苦痛から解放してやる」京子

京子はカバンから手のひらサイズくらいの黄金に輝く十字架と盃を取り出し、再度念じる。

十時の藁がカタカタ震え出し京子の手から
逃げ出そうとする。

京子は強く念じながら十字架を藁に押し付け聖水を藁にかける。

「なんじ我のしもべとなれば、地獄へ舞戻してやる」僕

藁から煙が出始めた。

「これ悪霊祓いではなくあの場で消滅させる気だ」中島

藁から炎🔥がでてきた。

「いやだ戻りたくない、ここに留まる」僕

「なんじこの世で消滅するべし」京子

藁は黒焦げになり火はおさまった。

僕は気を失い、いつもの失禁をしてタンカで運ばれたようだ。

この取り憑かれあと失禁してしまうのを
なんとかしてほしい。


-2時間後僕は目を覚ました。-

「ネギ坊主目覚ましたか」

昨日とまったホテルの部屋にいた
周りみると僕と京子のみ

京子が膝枕をし僕の頭をなでる。

「すまなかったな、筋書きを説明しなくて
あの悪霊の件は昨日急遽決めたんだが
お前達に伝えたら計画の妨げになると思ってな」

「姉御、みんなの前で失禁させてどう責任とってくれるんだ、結婚できねーよ」

「なんじ我のしもべになれば許すぞ」僕

ふざけてこんな事を言ってみた
京子は僕の耳元で囁いた

「はい、ご主人様」京子

姉御は僕にキスした。。。

これどんな展開ですか、僕は取り憑かれていたせいか、体がうまく動かない。

部屋には2人きり誰もいない。

これはもしかすると、もしかすると融合のチャンス?

京子は馬乗りになり、僕の上半身を起こし
またキスをして、強く抱きしめてた。💋
Gカップのオッパイが僕の顔を覆う。

極楽浄土に昇天し、僕は圧迫による窒息によりまた気絶してしまった。。。

「おい、いつまで寝てんだ、起きろ」中島

中島が僕の前に、さっきのは夢?

部屋には京子とアスカもいる。特に変わった事もなく。

「目が覚めたんですか?」アスカ

「ネギ起きたのか」京子

「姉御、さっき、なんかありましたか?」

「なんの事いってるんだ?」

僕は洗面台に行き、顔を洗う、疲れ切った顔が鏡にうつり、口には口紅がうっすら残っていた。

夢じゃなかったのか、、、

藍原。。。京子。。。

僕はどこへ向かうのか。

明くる日の朝、旅館のロビーで

「今回は本当にありがとうございました」レッド

「ドクさんの手法を取り入れながら今後も頑張っていきます。」メロン

YouTuberたちと再会を約束して
今回のミッションは幕を下ろしたのであった。

結局、今回の動画は過激すぎと判断されお蔵入りとなった。


YouTuberとの撮影依頼
僕は頭の中が困惑していた。

京子のことが頭のから離れない。
風俗以外、キスなんてしたのが何年も前だからだ。

藍原の事も気になるし、ただ藍原が僕の事をどう思っているかもわからない。

姉御は姉御で出会って間もないのにあんな突然積極的に来られたら、どうしていいか分からない。

取り敢えず弟のドクでも呼び出してみるか。
僕はドクに電話をした。

「ドク駅前のカフェ来れるか?ちょっと相談があるんだけど」

「宜しい!30分後にいきます」

30分後、ドクがカフェにきた。
こうやって外でドクに会うのは飛び込み自殺者の霊を見た時依頼か。

「ホットコーヒーお願いします。」ドク

「外で会うのも久しぶりだな」

「そうですね。相談事とは姉上の件ですか?」

「まじスゲーな、なんでわかった?」

「私があなたに気を付けなさいと忠告したのをお忘れですか?」


「覚えてるけど、ぶん殴られるとかそんなもんかと思ってたよ」

「今日は姉御何してるんだ?」

「姉上が何してるかなんて知りません」

「そりゃそうだよな」

「それはそうとあの藁人形の件は申し訳なったです、まさかあれをやるとは思わなかったです。」


「十字の藁だったな、初めてみたよ」

「本来、藁人形はキリストをかたどった十字が正しく、西洋から日本に伝えられたと言われています。」

「よく知ってるな」

「藤波家が伊勢神宮の祭司というのはご存じですか?」

「そうなの?」

「そうなんです、姉上はイギリスでエクソシストとして悪魔祓いの活動していた。
ある程度経験も力も認められる様になり祓魔師として日本に派遣された形になってます」

「あなたに目を付けたのは男性としての魅力もありますが、その神の手です、きっと」


「貴方の神の手は霊体に触れることができるし霊視もできる、他にも何か能力があるかもしれない」

「なんで神の手だってわかったんだ?」

「姉の霊視能力はアスカくんと引けをとらないくらい。
きっと貴方の手から溢れる霊力を見切ったのでしょう」

「姉上は神に従えるもの、貴方は神の手を持つ男、主人とメイドの関係になってしまっているのです!」

「姉上はあなたのしもべとなる!」

「あの姉御に限ってそれはないよ(笑)」

「なんなら今度会った時に姉上に命令してみてください、きっと従います。」

「それはそうと、今度、あっとほしいやつがいるんだょ、前にソロキャンプ行った時に知り合った、呪伝師の麗華って子がいてさぁ」

「呪伝師ですか?聞いたことあるような。。。」

「宜しい!呪伝師とやらに会いましょう!」


🌟次回予告🌟
ドクに麗華を紹介する事になり
研究所に来てもらう⁉️


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