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第10話 わらわは♂これで魔王をやめました(25)

 でも、一樹はこのまま永遠に、自分自身のことばかりを自戒ばかりして攻め立てていても致し方がない。

 と、言うか?

 している暇などなく、彼の女王さま、妃である朱華嬢から嘆願をされている。幼い金髪碧眼の少女を探し連れ帰って欲しい……。その娘(こ)は自分自身の実の妹だから保護をしたい。だからお願いだよ。あなた……と。一樹は自身の妃さまに、魔王ルシファーさま以外にいる筈の妹君を探索、日の本の家に連れて帰って欲しいと嘆願をされているから。

 彼は責任を持って、魔王ルシファーさま以外にいる彼の義理の妹君も探索し、連れて帰らないといけない。

 だから彼は自身の口を開いて。

「それは、そうと?」と。

 二人──。

 前魔王佐多名衛門の助(サタナエモンノスケ)殿と、魔王ルシファーさまへとまた声をかける。

「ん? あっ、はい、な、何でございましょう? 旦那さま?」

「ん? どうした。一樹?」

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