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75 温泉の種類

温泉から一度上がって、お水をこくこく飲みながらお話中です。

『それじゃあ、温泉によって入り方が違ったりしてたのぉ?』
精霊樹の精様は温泉が気に入ったのか、色々質問してきます。

「あい」
こくんって頷きます。
『例えばぁ?』

う~ん?どんなのあったかな?
「いりょんにゃ、おんしぇん、ありゅ。いりょ ちがっちゃり、おんど、ちがっちゃり。さりゃさりゃ、しゅわしゅわ しちゃり、くちゃいにょあっちゃり~」
あんまり匂いのきつい温泉は苦手です。

『へ~色が違うの?温度も感触も?匂いも?』
そんなに?って、びっくりなお顔してます。

「あい!ちょうめい、ちろ、ちゃいりょ、くりょ 、きん、 いっぱい」
色んな色あるよ~

『透明、白?何か違うのかしらぁ?』
すっごい不思議そうです。
何が違うのか?ん~?
「しぇいぶん、ちがうちょ、こうにょう?けが、びょうき、かりゃだいちゃいいちゃい?びはじゃ?」
入ってるもの成分って言った気がするよ。それが違うと何に効くか違うって言ってたよね?

『ん~?こうにょう?』
「こ・う・に……よ!う!」
『効用?』
「あい。ふぅ~」
むずかしい~
ぴゅ『がんばったね~』なでなで
きゅ『いいこいいこ~』なでなで
えへへ~なでなでされちゃった。

『けが、病気、痛い痛い?』
精霊樹の精様は顎に人差し指当ててどういうこと?ってしてます。かわいいはずが色っぽいのはなぜでしょう?

「あい。おばあちゃん、こち、かちゃ、いちゃいいちゃい」
腰ぽんぽん、肩ぽんぽん

『なるほど~腰痛とかねぇ』
ふむふむ。興味深いわねぇ。これは、鑑定しながら…とか、なんかぶつぶつ言ってます。ほんとに気に入ってくれたんだね!温泉好き仲間だ~♪

「あい。さーにゃちょ、おばあちゃん しゅわしゅわにゃ おんしぇん いちばん すちだっちゃ」
炭酸温泉って言ったかな?ソーダみたいだよね!

『しゅわしゅわ?お湯がぁ?』
まさか~ってお顔です。ほんとだよ~

「あい。たんしゃん?かりゃだに ちっちゃ~いあわあわ おもちりょい♪」
しゅわしゅわの温泉あるかな?手についたあわあわ取っても取ってもしゅわしゅわなるよね♪

ぴゅい?『ちっちゃい あわあわ?』
きゅい『たのちそう!』
そうでしょ?ここにもあるかな~?
「おばあちゃん、きもち~ ちみわたりゅ~ ゆっちぇた」
ふい~って。
『気持ちよくて染み渡るのぉ?』
「あい!こち、かちゃ、かりゅい~りゃく~」
ふぅ~極楽極楽って。
『あ~なるほどぉ。痛いところが軽くなって、楽になったのねぇ』
「あい!!」
さすが精霊樹の精様、話が早いです!

〖サーヤ!最後のは!?〗ずいっ
『美肌って言った!?』ずずいっ
「うきゃあっ」
またジーニ様とフゥ!

「あ、あい」
言ったよ

〖探すわよ!〗
『はい!』
こ、こわこわ…でも、二人に任せたら見つかるかも?見つけて欲しいな~。

『はいはい。あの二人はぁ、ほっといてもう一度入りましょうねぇ』
精霊樹の精様があの二人はダメねぇ、って言ってます。
そうだね。ほっといて入ろう!そろそろ五分たったよね。

「あい」
『は~い』
ぴゅいきゅい『『はいろ~』』
『『掛け湯して~』』
『『『ゆっくりね~』』』
お~よく覚えてたね~♪

『ふぅぅ~ 気持ちいいわね~』
気持ちいいと、声出ちゃうよね~
「あい~」ふい~
ぴゅ?『あれ?』
きゅ?『さっきより?』
『あったかい~?』
双子とハクがさっきより温かいって。

『あ~なるほどぉ~』
「にゅ?」
『なんかぁ 分かったかもぉ?おばあちゃんの意図がぁ』
精霊樹の精様は何か気づいたみたいです。

「ふぇ~?」
何かな?

『サーヤ、さっき温泉によって温度が違うって言ってたわよねぇ?』
「あい」
言ったよ。ぬるいのも、ちょうどいいのも、熱いのもあるよ。
『あつ~いお湯入るとのぼせたんじゃなぁい?』
なんで分かるの?
「あい。さーにゃ、しゅぐのぼしぇりゅ。ちょくに しゅわしゅわ ぐっちゃり」
おばあちゃんの好きなしゅわしゅわは、すっごく気持ちいいけど、すっごく疲れるんだよ。

『うんうん。繰り返し入るのは、のぼせないようにするためと、たぶん、熱いのと涼しいのを交互にすることで、サーヤの体を強くしようとしたんだわ~ 。しゅわしゅわの温泉は特にそれが強かったのねぇ。きっとぉ!』
精霊樹の精様がにこにこしながら、絶対そうだわ~って言ってます。

ぴゅい『やっぱり!』
きゅい『さすが!』
『サーヤのおばあちゃん、すごいね~』
「えへへ~♪」
みんなもおばあちゃんすごいすごい言ってくれます。嬉しいです。

「う?」
でも、なんでそう思ったのかな?

『ふふ。それはねぇ?一度目より二度目の方が汗かきやすくなってるわぁ。おそらくあと一回繰り返したらもっとぽかぽかになるわよぉ』
ほら、こんなに♪って腕を見せてくれながら楽しそうに教えてくれます。

「ふぇ~」
そうなんだね~。

『たぶん、ぬるいお湯の時はもう少し長く入ったんじゃないかしらぁ?』

「あい。しょうだっちゃ」
すご~い。よくわかるね~。

『ねぇねぇ』
『いつもは』
『どうしてたの?』
妖精トリオがするどい質問してきました。
『温泉は特別なんでしょ?』
『いつもは?』
フライとフルーもするどい。

「おうちで、おふりょ、みゃいにち」
お風呂は毎日の糧よ!っておばあちゃん言ってたよ。

『へ~毎日。それもいいわねぇ。ドワーフたちがその内来るんでしょう?お家に作ってもらいましょ♪他には何かしたかしらぁ?』
絶対何かあったでしょ?って、すっごくわくわくなお顔で聞いてきました。

「おゆに、はっぱ いりぇたり、くだもにょ いりぇたりもちた。あと、くちゅり?」
色んなヤツあったよ~

『それは、色々出来そうねぇ~?薬っていうのは、おそらくだけど、温泉に近い物を人工的に作ったんじゃないかしらぁ?葉っぱとか果物は薬草になりそうなものかしらねぇ?』

ふむふむと考える精霊樹の精様。と、思ったら、うふふふふふ~と急に笑いだしました。

「ふお?」
なに?なに?どうしたの?

『ちびちびっ子たち!これは私たちの出番よぉ!』
突然張り切り出した精霊樹の精様!

『え?』
『ほんと?』
『どうして?』
妖精トリオがびっくりしてます。

『これは薬草とか果物とか、そのままでもいいけど、調合とか出来たら、きっと凄いものができるわよぉ』
うふふふ、と、変な笑い方してます。

『果物?薬草?』
『任せて!採るよ!』
フライとフルーもやる気満々です。

うふふふふふ
『サーヤ!私たちに任せてぇ!エルフも巻き込めば、更にすごいことが出来るはずよぉ』

『『『やったぁ!!!』』』
『『がんばるよ!!』』
うわあ~みんなすごいやる気だあ

「あ、あい」
嬉しいけど、無理はしないでね?

そうと決まれば、あと一回、繰り返すわよぉ!
と、ざばーっと勢いよく温泉から立ち上がった精霊樹の精さん。もちろんサーヤ付き。

ざぱーっ

ちびちびっ子たちが、波に煽られて、『わ~っ』て、あっぷあっぷしてました。

なんか、ごめんね?


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