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第12話 誤解?(7)

 だって、あの時──。

 昨晩? 明朝?


 まあ、私自身も魔王城の謁見の間が暗い。漆黒の闇に覆われていた空間で、この部屋のように、明かりが大変に明るい部屋ではないから。時刻までは解らない。理解ができないが。

 魔王、家のひとはね。私との接吻、ファーストキスを奪い。し終えた後に。妃、妻である私に対して、『勇者、これで、俺と貴様は繋がった。繋がったぞ! ワッ、ハハハ~』と、嘲笑いをしながら告げてきたのだ。

 だから家のひとが私へと告げてくる『何かの間違い』、『貴女の勘違い』

 そして私の記憶違いということはない。

 実際家のひとに私は言葉の後に丸裸、裸体にされた訳だから。

 ちゃんと自分自身の非を認め謝罪……ではない。ないの。

 ちゃんと漢らしく責任をとって欲しい。欲しいだけ。

 私の産まれ育った国、街の吟遊詩人達が歌う。魔王と勇者の禁断の恋物語のように……。


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