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 第10話  【雪山の温泉 其の10】

 せかへい 外伝21


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第10話
 【雪山の温泉 其の10】




 旅館にやってきたパト、ヤマブキ、エリス、エス、ルンバ、カナーの六人。
 雪で遊んだり、温泉に入ったり、美味しいご飯を食べたりして一日を過ごした。




 そして翌日、帰る日がやってきた。



 旅館の宿泊は一日。たった一日だったが楽しむことができた。村に帰るまではまた長い道のりになるので朝から帰りの支度をする。



「よーし、忘れ物はないか?」



 パトはみんなに確認する。みんなは各々で問題ないと発言したあと、馬車に乗った。



 やはり寒い場所は辛いらしくヤマブキは服を何枚も着ている。



「ん、帰りは俺が馬車を操作するよ」



 行きはずっとパトが馬車を動かしていた。そのためルンバは馬車の操作をしてくれると言ってくれた。



「ありがとな!」



 ルンバに礼を言って手綱を渡す。そして荷台に乗るとすでにエスが乗っていた。



「よっ!」



「お前はルンバを見習え」



 そしてヤマブキ達も乗せると馬車は動き出した。女将さんは出発を見送ってくれた。また機会があれば、ここに泊まりたい。



 馬車は雪道を進む。荷台から顔を出してパトはルンバに喋りかける。



「大丈夫か?」



「ああ、この程度なら問題ない」



 通常の道ならルンバも慣れているが、雪道は久しぶりなので緊張しているようだ。



「何かあったら遠慮なく言えよ。手伝うから」



「おう! ならそこの役立たずのエスを捨ててってくれ」



「りょーかい」



 冗談で言うと、寝かけていたエスが起きてツッコミをした。



「おい!」



 こうしてこの旅は終わった。短い時間であったが彼らの大切な思い出になっただろう。
 そして村に戻れば大量の仕事が待っているのだろう。




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 ということで、今回のエピソードはおしまいです。今回の話はどうだったでしょうか?
 楽しんでもらえたら嬉しいです。



 何回か話によっては、内容を変えていたりします。まぁ、キャラクター的に微妙な話は避けました。



 と、今回の話ですが、他の外伝に比べるとパラレルワールドに近い話になっています。なので本編の時系列的には王国に行く前くらいですが、季節も違いますし、本編の時間的にそんな時間はなかったです。
 なので今回は本編とは別の話と考えてもらえると嬉しいです。
 こんな感じの外伝はいくつかあるので、ものによっては関係のあったりなかったり、気軽に見てもらえると嬉しいです。



 それでは次回をお楽しみに!!




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