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第10話 わらわは♂これで魔王をやめました(12)

 でッ、たぬきの御老体に、自分は、現魔王ルシファーに一目惚れ、恋心があると指摘を受けた一樹の方はと言うとね?


「な、何を言っているのだよ。じ、爺さん。ルシファーさんのいる前で可笑しなことを言わないでくれお願いだよ。ルシファーさんも困るから……」と。

 麗しい魔王さまの方をチラチラ照れ恥ずかしそうに見ながら、たぬきの御老体へと告げる。と、言うか。彼は勇めるのだよ。大変に照れ恥ずかしそうに。

 そんな様子の一樹を凝視しながらたぬきの御老体は、「いらぬのか?」と。今度は一樹へと問いかけるのだ。

 それも? 己の大きな口の端を吊り上げながら意味深に苦笑をしながら問うのだ。

 まあ、そんなことをすれば一樹の口からでる言葉は。

「えっ?」

 と、なるのだ。

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