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第10話 わらわは♂これで魔王をやめました(9)

 ではなくて。全く不釣り合いと、言うか? 似ていない親子である二人……。麗しい魔王さまのお父上であるたぬきの御老体殿は自身の顔を緩ませ笑みを浮かべ……ではなく。

 己の小さな……。



 そう、ぬいぐるみぐらいしかない小さな体で胸を張り! タマタマをブラブラさせながら肩威張りで一樹へと、自身の愛娘の容姿を称え──。一樹へと問うのだ。

「えっ? う、うん……。大変に素敵な女性だと思う……」と。

 たぬきの御老体へと言葉を返しながら、魔王さまの方をチラリ──!

 それも一樹は? 大変に照れ恥ずかしそうに。自身の頬を桜色に染めながら。たぬきの御老体へと言葉を返すのだ。

 でッ、それを凝視したたぬきの御老体は?


 フムフムそうか~。と、言った感じで、己を腕組み、頷きながら満足そうだよ。

 そして? 麗しい魔王さま……。



 そう、一樹に素敵な女性と褒め称えられた魔王さまはと言うと?


 そんなことは当たり前──。自身の父のように胸を張り肩威張りする。己の父のようなタマタマはないからタマタマ威張りはできぬが。

 彼女の持つ、巨大な乳房──。


 そう、先程迄の、勇者見習いである一樹との戦闘の最中に、敵であった一樹を何度も魅了、虜にして攻撃を遅らせ、怯みさせた──。女性フェロモン発射、散布装置! 誘惑光線クラクラ迄使用発射できる二つのタユン、タユンしたオッパイを突き出し、胸を張り肩威張りする。と、言うことはないから。心配しないで欲しい。

 いくら魔王さまが、女性魔王らしい容姿をしていても彼女は、天使のような乙女。生娘という奴だから。

 自分を力強くて押さえつけ、従わした勇者見習い一樹に。そんなにも熱い眼差しで見詰められると恥ずかしくて致し方ない。

 だから麗しい魔王さまは、直ぐに赤面。俯きながら。

「勇者さま、ありがとうございます」と。

 自分自身の容姿を褒め称えてくれた一樹へとお礼を告げる。

 と、なれば?

 一樹があるひとからの頼まれごと……。



 そう、ある少女を探索、自分の許へと連れて帰って欲しいといった嘆願がいつまで経って叶えることができない。

 と、言うか?


 一樹は麗しい魔王さまの容姿や仕草に魅入り、金縛り状態だから。何もできないでいるのだ。

 またそんな、若い二人の様子を自身の腕を組み凝視──。更にたぬきの御老体は、嬉しそうに『フムフム』と頷きながら感無量……。


 そして数分経てば「一樹~?」と、声をかけるのだよ。

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