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第10話 目覚めてみると? (7)

 だから私は、朦朧としていた意識が戻り我に返ると、己の何も着衣をしていない容姿──。姿に気が付き、絶叫! 驚嘆を漏らす。……ではなく。

 吐く! 放ちそうになった。なったのだよ。

 でもね? 大きな声を出し叫ぶと──。

 その場! 直ぐそこで、『スウ、スウ』と、寝息を立て、安堵、安心? もう私の身体を性玩具(おもちゃ)にして遊び、遊び呆けて。自分の物にした。堪能、快楽も思う存分楽しみ、オスとしての性、発情を終わらせたからと満足、安心、安堵しながら睡眠をしている魔王を起こしてしまうようになるから。

『し~!』、『静かに……』と、した訳なのだよ。

 だが?


 と、いうか? どうしよう? どうしようか?


 このまま、静かに部屋の扉を開けて逃げるべきか?


 睡眠、寝ている魔王を放置して?


 う~ん、でも? 私は裸、裸体だから。逃走の最中にまた捕まり。捕まるようなことが、もしも仮に起これば? 彼以外の者達に凌辱されてしまう。恐ろしい目にあう。遭ってしまう。

 私の身体はもうこのひとの物なのに……。

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