50 またまたお名前を考えよう！今度は真っ白いわんちゃんたち！
「ぱわーあっぴゅ！」シャキーン！
〖おっとっと〗
今度はちゃんとイル様にぶつからないように気をつけたよ。
〖ふふ。そうだね〗
そうでしょ？
なんでまたシャキーン！ってポーズをとってるかと言うとね？ジーニ様が
〖あ～ん♪お願～い、もう一回♪〗
って言うから～
「あい。ぱわーあっぴゅっ！」シャキーン！
と、ポーズをとっているのです。もう何回目でしょうか？
〖いやーん！可愛い～ぃ〗がばっ
〖あっ〗
「くえっ」
むぎゅーっ く、くるちい！
〖魔神ちゃんひどいよぉ～サーヤ返してよぉ。まだちょっとしか抱っこしてないんだから～〗
〖うるさい！すぐ返してって言ったでしょう！あ～ん、かわいい～♪〗
「くえっ」
むぎゅう～ううっぐえっジーニ様のお胸は凶器！助けて～
その時！
きゅぴゅ！『『じーにしゃま！めっ！なのー！』』
モモとスイの声がぁ～
〖あら？まぁ、ごめんなさい。サーヤが可愛すぎるから、つい～ほほほほ〗
「ぷはぁっ」
つい～ほほほほ。ではありません。可愛いからつい！で毎度潰されてはたまらないのです。
「もも、すい、あいがちょー」
グッジョブです！
ぴゅ『どういたしましてなの』ぱたぱた
きゅ『まかせてなの』ぱたぱた
いい子～飛び込んできた双子をぎゅ～っとします。可愛い♪
『あ、あの主神様、ジーニ様、名前とは？我ら親子はどうなるのでしょうか』
そう遠慮がちにたずねる森の主様。その隣で、息子くんも心配そうにお座りしています。
ジーニ様のもう一回攻撃でなかなか話しかけられなかったみたいです。
〖ああ、ごめんね。そうだよね〗
〖あ、あら、私としたことが…ごめんなさいね。ほほほ〗
「ごめしゃい」
うん。すっかりお話の途中なの忘れてました。ごめんなさい。
〖コホン。うん、それでね？君たちはは今まで《名持ち》ではなかっただろ？森の主は通り名のようなものだったはずだよね〗
森の主様の問いにイル様が優しく答えてくれます。息子君にも分かるように言葉を選んでくれてるみたいです。
『はい。確かに』
森の主様の隣で息子君も頷いてます。
白いもふもふ…かわいい
〖この森は聖域になった。それを治めるものとなれば名は大事だよね。そして、この森は言わばサーヤを守るために聖域になった。ならばサーヤが名をつけるのが一番だと思わないかい？〗
え？サーヤの為に聖域？
『確かに…その通りです。我らはサーヤを守り共にあると誓った。ならば是非サーヤに名付けを頼みたい』
キャン！『ぼくも！』
『サーヤ頼む』
キャン『お願い』
みんな当然！ってお顔してるけど、私、ポカーンです。
〖サーヤ、名前というのはこの世界では特別でね？名前を持つ者は特別な存在、力のある者ということなの。人語を理解し、自ら名を名乗るような場合もあるんだけど、力ある者から付けられれば更に強力なものになるのよ〗
ぽかんとしてたからか、ジーニ様が説明してくれました。でも、よく分かりません。だって、今のお話だと森の主様より、力がある人が名前をつけた方がいいんだよね？それなら
「どちて、さーにゃ？ちから、ないにょ？」
普通の人だよ？力ないよ？
〖サーヤはすでに特別よ？愛し子だもの。力はこれから育てるのよ〗なでなで
ジーニ様はこれから力を育てればいいって言ってくれてます。イル様を見たらイル様も、うんって頷いてます。ほかのみんなも優しいお顔です。それって、愛し子って言うのが、森の主様より強いってこと？そんな感じ全然しないけど、でもそれなら
「しょっかぁ。じゃあ、がんばりゅにぇ」
うん。これからだもんね。それなら、頑張ってお名前考えなきゃ！
〖ありがとうサーヤ〗
〖がんばってね〗
イル様とジーニ様がいいこいいこしてくれます。
『サーヤありがとう。お願いするよ』
キャンっ『ありがとう』
「あい！」
もふもふのためにがんばります！
〖ん～なんか違うかな？〗
〖そうね。ずれたわね〗
なんですか？神様たち。もふもふは正義なんですよ。そんなことより
「ぬしちゃま、わんちゃん、なんて しゅじょくだっけ？」
真っ白なもふもふわんちゃん！聞いた気がするけど忘れちゃった。てへ？
『サーヤ…』
『教えたはずなのに…』
なんですか？フゥ、クゥ。あっ！もふもふの王様ってところは覚えてるよ？
『『そこじゃない…』』しくしく
え～？大事なとこだよ？
『サーヤ、我らはフェンリルだ。犬ではなく狼だな』
キャンっ『フェンリルー。わんちゃんじゃないよ～』
ずっとわんちゃん扱いのフェンリル親子。犬じゃなくてフェンリルで狼だと主張するが…
「お～！ふぁんたじー」
フェンリルさん！ファンタジーの世界の定番だね！もふもふの定番！すご～い！もふもふもふもふ～♪
〖そこは狼さんに反応するとこだと思うんだけどね〗
〖結局、もふもふにもどっちゃうのねぇ〗
イル様、ジーニ様、何言ってるの？大事なのはもふもふだよ！
〖そうなんだね〗
〖そうね。サーヤですものね〗
そうだよ！もふもふ！もふもふ！
気の毒にとフェンリル親子を見つめるイル様と
〖森の主、息子くんも気を強く持って…〗
『は、はい』
キャン『わかったよ～』
ジーニ様、なんで励ましてるのかな？
『『かわいそうに』』
ぴゅきゅ『『うん』』
フゥ、クゥ、モモとスイまで、なんですか？それより
「おにゃまえ、おにゃまえ……どうちよう」う～んう～ん
頑張るって言ったけど…
うわぁーん！ネタ切れだよう
名付けセンスゼロだよ～ぉ
だれか助けて～！
