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第10話 わらわは♂これで魔王をやめました(6)

 だって魔王さまの他界をされた父である、前魔王は、この世界で最高の魔力と武力を持つ男と世に謳われ、伝説となった英雄王だったのだよ。

 麗しい魔王さまの前に、浮遊しながら立つ、このたぬきの御老体はね。実は、偉大な前魔王さまだったのだよ。

 と、説明をしたところで、『あれ? 何で、前魔王が、勇者見習いである一樹がいくら己の転生者だとしても。何故、一緒にいるのだ?』と、言うことになるのだが。話せば長くなると、言うか? 後で機会があれば説明……。



 特に今、このまま前魔王。たぬきの御老体のことを長々と説明をすれば話しが飛んで、訳解らなくなること間違えないと思うから。先程の話しに戻ることにする。


 まあ、とにかく、単純、明快、あっさりとした二人……。



 そう、やはり、他人が傍から見て──。

「(う~ん、この二人……。魔王さんと爺さんなのだが。余り深く困惑、思案をして悩まないところ……。まあ、姉さんや兄さん自身も、そんなところがあるからやはり、魔王さんと爺さんは親子なのかも知れない? それに、魔王さんは? 顔の容姿が何処となく、兄さんに似ている気もするから。やはりこの二人は、親子で間違いないのかも知れない……)」と。

 前魔王の転生した者でもある一樹が思うぐらいだから。二人は親子なのかも知れない。

 まあ、こんなことを、己の脳裏で思案をしていると。

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