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第10話 目覚めてみると? (3)

 だから困惑、動揺をする勇者の私。私なのだが……。


 己の頭上、と、いうか? 変わった様子、建築による天井からぶら下がる物……。物は一体何? 何なのだ……?


 う~ん、明かり?


 明かり、照明にしてはロウで固めた火を点火して、着ける先が、見えない。見当たらないのだ。

 だから勇者の私は、天井から垂れ、ぶら下がる奇妙な器具を見て、また驚愕、動揺、己の顔色を更に変えて困惑を続ける。続けると同時に、勇者の私はあることにも気がつく。気が付いて、『ホッ』と、安堵する。するのだよ。

 そう、ベッドに横たわる私、ッて。ベッドでは無く。床だ! 床──!

 それも? 大変に奇妙な床……板の間ではない床でね。草? 草を干し乾かした物を編み、製作した床なのだろう?

 そう草の床に直接、掛け敷のシーツではないな?

 このシーツの中に、大変に柔らかい物、素材を詰めた。掛け敷のシーツで横たわる。勇者の私なのだが。見知らぬ部屋……。

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