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42 魔神様襲来

主神様が〖お帰り〗と言ってくれたその背後?はじめはお空遠くにキラーンッと星のように輝いたそれは、どんどんどんどん近づいて来て…え?黒髪の超絶美人さんが飛んできたーっ!と思った瞬間、

ドガーンッ!と、すごい衝撃が!そして主神様は吹っ飛び、私は黒髪美人さんのお胸で窒息しかけていた…ムームームー

神様の〖みんな会いに来るよ〗の爆弾発言でワーワーしてたフゥやクゥたちが、あまりの爆音に何事かとこちらを見れば…
『『えええ?』』
ぴゅいきゅい『『なになに?』』

『主神様!?』
きゃんっ『わあ~っお父さん、主神様が~』
キチチッ『『きゃーっささってるーっ』』
『『『ぎゃーっあたまがないよーっ』』』

地面に頭から突き刺さる主神様に、黒髪美人さんのお胸で窒息しかけているわたし…カオス。 ムームームー

そんなことお構い無しに
〖ああぁ、ようやく、ようやく戻ってきてくれたのね愛しい子…どんなにどんなにこの日を待ち望んだことかっ〗
ハラハラと涙を流しながらぎゅむぎゅむと抱きしめてくる黒髪美人さん…く、苦しいです

〖もう大丈夫よ。今度こそ、今度こそ私が守ってあげる 〗
更にぎゅむぎゅむしてくる黒髪美人さん…
いやいや、今守って~今助けて~
息が~し、死んじゃう~ぅぅ
「むーむー」
手を何とか伸ばして助けを求めます。

〖ああ、ほんとに嬉しいわ。夢じゃないのね?もう離さないわ〗
ぎゅむぎゅむぎゅむ~
いえ、だからもう離してください…なかみがでちゃうううぅぅぅ

突然のことで呆然とするフゥやクゥたちが手を伸ばしてピクピクしてる私を見て
『わー!サーヤっ!』
『大変っ!!』
やっと動きだしてくれました。遅れて双子たちも…

きゅきゅきゅ『サーヤをはなして~』
ぴゅぴゅぴゅー!『サーヤしんじゃう~!』
サーヤの大ピンチに気づいて大慌てのフゥとクゥ、少し遅れてモモとスイたちが駆け寄って来ました。

その時、森の主様たちによってようやく地面から救出された主神様が土を払いながらのんびりと言いました。

〖ひどいよ魔神ちゃ~ん。急に痛いじゃないか~〗ぽんぽんっ

はい?まじんちゃん?
みんなも
ぴゅきゅ『『え?』』
『『また?』』
『⋯⋯』かちんっ
きゃんっ『おとうさ~ん』
と、言ってピタッと固まってしまいました。いやいや、みんな動いて~助けて~。

〖うるさい主神。あんたが抜け駆けするからでしょうが!自業自得よ!〗
キッと主神様を睨みつける黒髪美人さん。むぎゅむぎゅう…更に力が…
「むーむー⋯」
う、うぅぅ お願いそろそろ……

〖酷いなぁ。緊急事態だったんだよ~。それより魔神ちゃん、いい加減離してあげないとサーヤ死んじゃうよ?〗
主神様が黒髪美人さんの胸元でピクピクしてるサーヤを指差します。
主神様、もうおそいよ……きゅう。
ぐでんっと海老反り…

『『ぎゃーっ!サーヤーっ!!』』
ぴゅいきゅい『『しんじゃ、めーっ!!』』
みんな…

〖あ、あら?私としたことが、ごめんなさい?つい……ほほほほ〗
黒髪美人さんが笑って誤魔化しながらサーヤを潰してたお胸からやっと解放してくれました。が、

ひどいよ、おそいよ……
きゅう。がくんっ

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