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40 ひまなの?

「もふもふもふもふ~うへへへへ~」すりすりもふもふ~ん♪
『サーヤ、そろそろ離してくれないか⋯』

サーヤが極上のもふもふを堪能していると、今までことの成り行きを見ていた神様が

〖ぶふっ、あっはははははは〗

お腹を抱えて笑ってました。

〖あはははははは! あ~、おかしい。涙出ちゃう~お腹痛い~。なにやってんのさ。なんであれでサーヤが飛ぶわけ?もふもふって何?こんなに笑ったの何万年ぶりだろ!は~ぁ、くくくくっく、苦しいっあはははっ〗
何万年?とんでもないフレーズを何気なくぶっこみながら神様が涙拭ってひーひー言ってます。

「うにゅ~?」
なんでそんなに笑ってるのかな?もふもふは正義なんだよ?

〖ふー。ごめんごめん〗ケホケホ
神様?むせるほどですか?

〖こほん。あ~ドラゴンちゃんたちも加護がついて成長しちゃったみたいだね~。…ん?ちょっと待って〗
涙を拭いながらまたまたとんでもないこと言ってるような?

『こんな急に成長する程の』
『加護って、どんだけだよ』
フゥとクゥが固まってます。
「う?」
ぴゅきゅ?『『かご?なに?』』
加護の意味が分からないモモとスイがフゥとクゥに聞くと
『『えっ?』』
どう言ったらモモとスイに分かりやすいか考えまくったフゥとクゥが何とか導き出した答えが
『え~とね、神様がモモとスイを気に入ってくれてね』
『神様が特別な力をくれて、モモとスイのことを守ってくれるんだよ』
と、教えてくれました。
ぴゅいきゅい『『そうなの?』』
『そうよ』
『だから、ありがとうしないとな』
ぴゅいきゅい『『うん!』』
ぴゅい『かみしゃま』
きゅい『かご』
ぴゅいきゅい『『ありがちょう!』』
モモとスイがお空に向かって、ありがとうしてます。それを見て、周りのみんな、お空に向かってありがとうしてます。私もしておこう。
「あいがちょう」

その間も主神様はちょっと待ってと言ったまま固まったままです。
なんだろう?神様、目をつむって時々うんうん言ってます。今度は焦ってる?忙しいな~。あっ、目開いた。終わったのかな?

〖あ~、あのね?今、天界から連絡があったんだけどね?〗

天界から連絡?頭の中に?

〖それでね、ドラゴンちゃんたちにも先生がくることになったよ〗
神様が苦笑いしながら突然言ってきました。

「ちぇんちぇい?」
きゅぴゅ?『『だれ?』』
三人で頭こてんっして聞くと

〖ん~、僕はね、君たちのお父さんに声をかけてたんだ。お父さんも珍しくて強い力を持ってるからね。ただね、竜神が…〗

「ふぇ?」
きゅー?『おとうしゃん?』
ぴゅー?『りゅうじんしゃま?』

〖そう。ドラゴンちゃんたちのお父さんも、もちろん来てくれるんだけど、竜神がね…〖お前たち気に入ったから俺様直々に教えてやる!近いうちに行くから待ってろよ〗って言ってる…悪いね〗
主神様が眉毛下げてごめんねしてます。

「ふぇ?」

ぴゅきゅ?『『……』』カチンっ

『モモ、スイ!』
『しっかり!!』

モモとスイ固まっちゃった…フゥとクゥがガクガクしてるけど動きません。

〖あ~ごめん。フゥ、クゥ、それに森の主…君たちも他人事じゃないんだ…〗
更に眉毛が下がる主神様がほっぺたポリポリしながら言ってます。

『『『………は?』』』

申し訳なさそうに続けられた神様の言葉は…

〖フゥ、クゥには精霊王たちと魔神ちゃんが、森の主には神獣たちと獣神が来るってさ…悪いね〗てへっ

『『『は…はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?』』』

ふぁぁぁ すごーい。よく分からないけどすごいんだよね?
みんなすごい叫んでるね~

〖ごめんね。できるだけ説得して人数絞ってみるからさ。あ、でもサーヤには全員が来るからって言ってる〗

これに関しては、当然だよね?でも困ったな~ってニコニコしてます。

……はい?全員?
神様たちって、おひまなのかな?

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