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第3話 ダークエルフとエルフのシャーマン(19)

 罵声! 怒声! を荒々しく吐き、放ちながら彼は、最後の力、体力を火事場の馬鹿力の如く。己の体力、武力を極限迄引き上げるのだ。

 巨人族のミノタウロスの戦士達よりも身体の大きさや武、力も大変に劣る、小さな小鬼種族や人種の種族の彼等──。此の国のシャーマン、姫巫女、酋長の一人であるダークエルフのサラが率いる混合種族の漢戦士達。彼女の奴隷兵、下僕兵達はね。己の美しく艶やかな主からの女神の笑みと労いの言葉と優艶な舞が見たいが為だけに、キョンシーやゾンビの如く。死をも恐れず、臆することなく。ミノタウロスの戦士達へと猪突猛進──突撃を何度も繰り返してくる。おこなってくるからミノタウロスの戦士達も長くは持たない。持たなくなってくるから。徐々に押されて、後退を始めだすしかなくなるのだ。

 そこに付け加えて、というか? 自分達が巨大な力と武で押さえつけられて従っていた。自分達の集落の力と武の象徴である酋長や、その一族、家族の物達が自分自身の顔色を変え、困惑……。

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