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38 やりすぎです!

神様の手がサーヤからそっと離れると、みんなが心配そうに話しかけてきました。

ぴゅいきゅい『『サーヤ』』ぺたぺた
『サーヤ?大丈夫?』
フゥが心配そうにほっぺた触ってます。ほっぺた以外にもぺたぺた触ってます。モモとスイも手とか足とかさわってます。

「にゃにが?」
何が大丈夫?どうしたのかな?

『大丈夫ならいいんだ』
クゥまでどうしたのかな?
サーヤの頭クシャクシャってしながら、ほぉって、ため息ついてます。
みんな変なの~

〖ふふ。さて、サーヤ。この世界に魔力があるのは聞いてるかな?〗
神様が今度は少し楽しそうに話しかけてくれました。

「あい!フゥとクゥが おちえちぇくりぇまちた!」
サーヤにも魔力あるって教えてくれました!ぽかぽかしてるって!

〖そう。それは良かったね。それでね、魔力には属性という物があって、なんの属性を持っているかで使える得意な魔法が決まるんだ〗

ふむふむ。そうなんだね。得意な魔法か~。

〖それでね、愛し子であるサーヤは…〗

わたしは?ドキドキ

〖サーヤは…〗

サーヤは?

〖サーヤは、全部使えるよ!〗ババーン!

「ふぇ?」
ババーン!と効果音が聞こえた気が?神様空に向かって両手広げてるし?

〖だから~、全・部!全部の属性を持ってるんだよ!だから全部の魔法を同じように使えるんだよ!すごいでしょ?〗
今度はどやぁ!ってお顔してます。
いやいやいやいや、ぜんぶ?

〖そう!全部だよ!楽しみでしょ?〗
「ほえ?」
楽しみ?う、うん?そうだね?

〖それとね?さっきサーヤが寝てる間に、このフゥとクゥたちや森の主たちと話してたんだけどね?みーんながサーヤを守ってくれるって約束してくれたんだ。だから、サーヤはこれからここで、みんと楽しく仲良く暮らすんだよ〗
「ふあ?しょにゃにょ?」
そうなの?ここにいていいの?みんなをぐるっと見ると、フゥもクゥも、森の主様も、みんなニコニコして、うんっ。て、してくれました。みんな…
「あいがちょ」ぺこ
おじぎして、ありがとうしたら、フゥとクゥが頭なでなでしてくれました。

〖それでね?神界で他の神々もその様子を見てたみたいでねぇ~〗
「ふにゅ?」
それがどうしたのかな?
訳分からなくて首を傾げます。
なんか神様少し困ったようなお顔してるし?
他のみんなも不思議そうにしてます。

〖えっとね?みんな君たちを気に入っちゃたみたいでね、さっきからバンバン加護を与えてるんだよ。競い合うみたいに〗えへ?

「ふぇ?」
『『『『は?』』』』
なんですって?かご?みんなからも変な声出てるよ。

〖それでね~〗もじもじ

ま、まだ続くんですか?
なんで神様がもじもじしてるんですか?
聞いたらまずいことなんじゃないですか?

〖既に何人か、いや何匹?か?種族が変わっちゃってるみたいなんだよね~〗あはは~

「ふぉ!?」
『『『『はい!?』』』』

種族って?神様?あはは~じゃないよね?みんなも驚いてるよ?

〖ついでにね?この森自体が、聖域になっちゃったみたい〗てへっ

「ふぇぇぇぇぇぇ!?」
『『『『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』』』』

聖域?なんですか?それ?

〖ごめーん〗

ごめーんじゃいよね!?

『う、うう~ん…』ふらあ~どすんっ
きゃんっ『わ~っお父さ~んっ』

あっ森の主様大丈夫?お気を確かに!

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