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 第3話  【平和な日常 其の3】

 せかへい 外伝16


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第3話
 【平和な日常 其の3】




 加奈を探して隣のクラスを覗いていると、後ろから抱きつかれて目を手で覆われる。



「だーれだ」



 後ろにいる人物はそんなことを言ってくる。しかし、だいたい予想はついている。



「……加奈」



「あ、バレてた」



 加奈は日菜から笑いながら手を離した。



「あれ、その子達は?」



 加奈は日菜の後ろにいる二人が気になったようだ。



「ん、ああ、同じクラスの……」



 日菜が紹介しようとすると、先に二人が頭を下げた。



「初めまして、山吹さんと同じクラスの麻宮 美咲です」



 眼鏡をかけた短髪の子が自己紹介する。



 続いて、



「私は大橋 桜です」



 癖っ毛の強い子も自己紹介した。



 日菜が加奈に一緒に帰ろうという話になったことを説明すると、加奈はそれを承諾する。



「分かった。でも、私掃除当番だからちょっと待ってて」



 加奈はそう言うと、掃除を始める。



 そしてサボっている男子生徒がいたらその子に真面目に掃除するように指示したり、色々やっていた。



 そんな様子を見ていた美咲は、



「私も暇だし手伝いに行ってくる」



 と言って手伝いに行く。それに釣られるように二人も手伝いに行った。



 協力して掃除ができたことで順調に進み。無事に掃除が終わった。



 そして四人は一緒に帰ることにした。



 それぞれ変える方向が違い。高校から駅までの間であるが、その間に休み時間に一緒に見ていた記事の話などをした。



 最初はなんの話か分かっていなかった加奈であったが、みんなが説明してくれたことで、理解して一緒に話に参加する。



 なんだかんだで話が盛り上がり、面白い話ができていたが、気がつけば駅に着いていて、解散することになった。



 日菜と加奈は家が近いため、同じ電車だが、美咲は反対方向で、桜に関しては駅にあるバス停からバスに乗って帰宅する。



「それじゃあ」



 それぞれは手を振って帰宅する。



 別れた後、加奈と日菜は電車の中で話の続きをしていた。



 加奈は不思議そうに記事を見る。



「何かあった?」



 かなり真剣に見ていた加奈に日菜は聞く。



「いや、ちょっとね……」



 そう答えた後、加奈は少し考えていたが、



「…………関係あるわけないか」



 そう言って話を切り替えた。




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 今回はちょっといつもとは違う話を書いてみました。
 まだこちらの設定は不安定なので口調や設定が変わることもあるかもしれません。
 そのようなことがあっても多めに見てもらえると嬉しいです。






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