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第3話 ダークエルフとエルフのシャーマン(16)

 そう、己の愛する主の為にと、怯み、臆することなく、果敢に、大型獣に跨りながら己の持つ和刀──。何故この世界にあるのかわからない。妖刀、聖剣と言っても過言ではない強度と殺傷能力を持つ、日本刀を握り、天空へと掲げ──奮い! 振るいながら。

「みんなぁあああ~。サラの為に頑張ってぇえええ~! 頑張れぇえええ~! お願いだからぁあああ~!」と。

 ダークエルフの妖艶、官能的なシャーマン、巫女であるサラに心から魅入られ、見惚れ、崇拝をしている猛烈な信者! 家臣! 下僕! 達へと、この危うい状況を持ち堪え耐え忍んでくれと鼓舞をする。

 そう、するのだが、サラの声を大にした台詞、己の下僕達への下知、嘆願、要求がここで終わる訳ではなく。未だ続くのだ。

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