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30 お疲れ様です…。よく分かります

みんな大丈夫?
今、お話を聞いて主様たちも森のみんなもぐったりしてます。
フゥとクゥはぐったりしたみんなを見て、
『『やっぱり』』
と、苦笑いです。
モモとスイは…
『『ぴゅきゅ~ふふふ…』』
うん。寝てるね…

『サーヤ』

「あい」
主様が重い空気の中、ようやく声をかけてくれました。

『こちらに来て早々、苦労したのだな。よく無事で…』
あれ?ぬしちゃま、ちょっとおめめがうるうるしてます?

「ふぅちょ、くぅにょ、おかげでしゅ」
そうだよね。ほんとに二人がいなかったらと思うと、ぶるってしちゃいます。今ごろちゅどーんってなってたかも…ぶるぶるっ

『そうだな。フゥ、クゥよくサーヤたちを守ってくれた。ありがとう』
主様がフゥとクゥの方に向き直ってお礼を言ってくれました。

『いいえ、そんな』
『おれたちはたまたまそこに…』
フゥとクゥは首をぶんぶん横に振ってるけど

『いや、おそらくそれは違うだろう』

「『『え?』』」
主様ははっきり否定しました。どういうこと?偶然じゃないの?

『サーヤ、女神様に突き落とされる直前に『見つけたから早く』と言われたのだろう?』

「あい」
そう言えば、言ってたね?

『うむ。では、見つけたというのは間違いなくフゥとクゥのことだろう』

『え?』
『おれたち?』
フゥとクゥもびっくりしてます。でも、主様は確信があるみたいです。

『そうだ。神様も愛し子様に伴を付けると仰っていた。おそらくフゥとクゥたちのことだろう』

『私たち?』
『なんで?』
フゥとクゥはますます混乱してます。おめめがまん丸です。

『それは神様しか答えられないことだと思うが、神様の目に間違いはなかったと我も思うぞ』
主様がとっても優しいお顔で断言してくれます。
うん。それは同感だよ!

「あい!ふぅちょ、くぅで、よかっちゃ!」
間違いないよ!

『ほらな?サーヤもお前たちを認めているだろう。なあ?サーヤ』

もちろんだよ!
『あい!ふちゃりちょも、だいすち!』
笑顔で二人に抱きつきます。


『ありがとう』
『おれたちもサーヤが大好きだぞ』

ぎゅう⋯
二人とも震える声で抱きしめてくれました。
いつの間にか起きてきたモモとスイも私の足に抱きついてきて

きゅ『ぼくも!』
ぴゅ『わたちも!』
と言ってきてくれます。

『ももとすいもだいすち!』

『もちろんよ』
『なんたって友達で家族だからな!』

えへへへ みんな大好き!
なんか安心したら眠くなっちゃったなぁ~
「ふわぁ~ぁ」
がまんできない…お休みなさい。ぐぅ。

ぴゅぴゅ『サーヤねちゃう』
きゅきゅ『たったまま、きよう』
『寝かしてあげましょ』
『色々あったからな』

いろいろあったね~うとうと

『そうだな。話を聞く限り初日から随分と大冒険だったようだからな。きっと疲れているのだろう。それに』

『『『『『きっとお腹いっぱいになったからな(ね)』』』』』

ちがうもん!!ぷんだ!ぐう~…

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