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第3話 ダークエルフとエルフのシャーマン(14)

 このミノタウロスの集落の酋長! 族長! 長と呼ばれる者の屋敷の者達、一族、家族達、若い女性から淑女と呼ばれる女達や、沢山の子供達の姿も目に映る。


 ……だけではない。ないのだよ。


 そう、このミノタウロスの小さな集落に住む数少ない者達や戦士達も含めて、束ねる。酋長と呼ばれる者が逃げ纏う姿……。



 それも? 集落のあちらこちらから火の手が上がっているので。もう彼? この集落の男酋長自身も、何処に逃げ、退避、避難をすれば良いかもわからない状態へと、精神が追い込まれ、気落ち、動揺、困惑をしているのが目に映るから。

 この集落はもう統率、力、武を失ったようだから。

 もう駄目。駄目なようだ?


 だって女尊男卑の女王の国! 領地! 集落! ならば男性……。漢戦士達は、己の性の性、欲望心の対象あり。セックスシンボル、シャーマン、姫巫女達……。漢戦士達が常日頃から愛して、崇拝、拝み、性のはけ口へとしている女王達の為に、その身を粉、呈し、屍になろうとも。己の愛する女王達の為に、命の火の灯火が消える寸前まで、敵に対して、自分達の方が兵の数も少なく、劣勢に回ろうと抗い。抵抗をしてみせる。

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