19 シリアスさんはどこへ?
ピカーっと、無事に?契約も出来て五人家族になりました!双子のお名前も決まりました!
拍手!ぱちぱちぱちぱちっ
う~ん。でも、おめ目がまだちょっとしぱしぱします。
相変わらず運転?をクゥとフゥにまかせて、
「ももちょ、すいにょ、ぽんぽん、ぽんぽこりん♪」
ぴゅい『サーヤのぽんぽんも♪』
きゅい『ぽんぽこりん♪』
「きもちーにぇ♪」ぽよんぽよん
ぴゅい『サーヤも』ぽんぽん
きゅい『きもちーね』ぽんぽん
モモとスイたちと、お腹むにむにしたりぽんぽんしたりしながら、楽しくおしゃべりしてると
『おーい。そろそろ着くぞぉ』
と、クゥが教えてくれました。
「あ~い」
ぴゅいきゅい『『あ~い!』』
元気にお返事します。
だけどね?サーヤとモモとスイは、ワクワクしてたけど、フゥとクゥは違うみたいです。ちょっとぴりぴりしてます。
「どちたにょ?
ぴゅいきゅい『『こわいおかお~?』』
ちょっとおかしいフゥとクゥが気になって双子たちと聞いてみると、
フゥとクゥが少し困ったお顔しました。
『怖い顔?してたか?ごめんな。でもな、それには訳があるんだ』
クゥが、ごめんな。って言いながら三人の頭をなでなでしてくれます。
フゥも、ごめんね。って言ってから説明してくれます。真剣なお顔です。
『サーヤ、それにモモもスイもよく聞いてね。ここにいるのは悪い者たちではないの。むしろ清らかな地を護る、いい者達しかいないと思うわ』
フゥが説明してくれるけど、よく分かりません。いい人しかいないんでしょ?フゥとクゥが魔力で一生懸命調べてくれたけど、悪いものは感じないって言ってます。
「じゃあ、へいきじゃ、にゃいにょ?」
ぴゅいきゅい『『しょうだよね?』』
いい人達なら安心安全、大丈夫だよね?
『そうね。でもね?だからこそ、この地を守るために、仲間を守るために、侵入者を拒むかもしれないの』
群れを作る魔物たちは団結力が強いんだって。小さい子たちがいたら、尚のこと守るために何をするか分からないんだって。
『ああ。もしかしたら急に現れたおれたちを、攻撃してくるかもしれない。注意するに越したことはないんだ』
クゥも真剣なお顔で教えてくれます。
「しょうにゃの?」
ぴゅいきゅい『『こわい~』』
三人で抱き合ってプルプルしちゃいます。
『だからね、いい?三人とも私のそばでじっとしててね』
「あい」
ぴゅいきゅい『『あい』』
急に不安なこと言われて、みんなでフゥに抱きつきます。
『大丈夫。おれたちだってサーヤもモモもスイも守るからな』
クゥはサーヤたちを守るように、前に立ってくれてます。男前です!
『さあ、心の準備はいいか?降りるぞ』
『分かったわ』
「あい」
ぴゅいきゅい『『いいよ~』』
緊張の瞬間です。
ごくって息を飲んでフゥに更にぎゅって抱きつきます。フゥも抱きしめてくれます。
いよいよ異世界初上陸です。
そうなのです。これだけ時間かけてまだ地面に降りてないんですよ?すごいですね~
あっ。あと少しだと思ったら、お腹減ってるの思い出しちゃった。
「きゅるるるるるるぅ」
『『『『………』』』』
「ありゃ…?」
シリアスさんは旅に出てしまうほどの大きな音が…ぽんぽんから
「きゅるるるる~~」
『『『『…………』』』』
「え、えへ?」
また鳴っちゃった?
じと~ぉ
ヤダな~。みんな、そんな目で見ないでください。だって食べ盛りの成長期なんだもん…
「きゅるるるるぅ~」
『『『『…………』』』』
しくしくしくしく……