転生初日に妖精さんと双子の赤ちゃんドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります！(ツギクル版)

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残念な女神様〖違うわ～〗の、お話にみんなちょっとお疲れモードな中、

『それで？』
フゥが気を取り直すように話し出しました。

「ふにゅ？」
それでって？なんだっけ？

『その双子ちゃんの名前よ』
『そりゃあ、今の話の流れじゃ』

それはもちろん
「おにゃまえ(お名前)。まだにゃい(まだない)」

『『だよね(な)～』』
だよね～。

『それじゃあ、どうする？』
『名前ないと、かわいそうよね？』
そうだよね。わたしも、フゥとクゥも名前決まったのに、最初から一緒にいるドラゴンさんに名前ないのはかわいそうだよね。女神様にもお名前付けてあげてって言われたし。それじゃ～

「みんにゃ(みんな)で、かんがえりゅ(考える)！」
ビシィッ！

『そうね。じゃあ、候補をあげていきましょう』
『よしっ！じゃあ、おれからな！ドラゴンだから、ドラとゴンは？』

……シーン
フゥと二人、首を振ります。

『却下』
「だめだめでしゅね」
自信満々に言ってそれですか？ひどすぎます。

『なんでだよぉ』
クゥ？口とんがらせてそんなこと言ってるけど
『あのねぇ、自分の足元見てみなさいよ』
「いやいやちてりゅ」
双子ちゃん、よっぽど嫌なんだね。ここまで大人しくしてたのに、クゥの足イヤイヤって、ぺしぺししてるよ。

『え～？じゃあ、チビにチビすけ』

『はい？』
「え～？」
あっぺしぺしが、がぶがぶになった。まあ仕方ないね。

『いててっ！なんだよ！かわいいじゃないか！』
がぶがぶがぶがぶ！
クゥってば、いくらなんでも適当すぎでしょう。ドラゴンさんだって怒ります。

『サーヤ、あれはほっときましょ』
「あい」
仕方ないね～。フゥは完全にジト目です。たぶんわたしも。

『助けろよ！』
がぶがぶがぶがぶっ
助けません。あーあ、歯型ついちゃったよ。

『双子ちゃーん、こっち来て～。よーくお顔見せてくれる？』
フゥがクゥに構わず、双子ちゃんを呼ぶと、双子ちゃんはよちよち戻ってきてくれました。
『あ、あれ？助かった？』
ありゃ？結果的にクゥが、がぶがぶ攻撃から助かりました。

『ぴゅい』
『きゅい』
鳴いて見上げてくる双子ちゃんを、フゥと二人でよーく、顔を見てみます。

片方はピンクのボディに、ピンクのおめ目、中心がちょっと濃い赤かな？あれ？よく見ると左右で中心の色だけ微妙に違うようなぁ？えっと、ピンクとオレンジ混ぜたようなぁ～あっコーラル！コーラルオレンジ！なんかビー玉みたいだなぁ。キレイだね！
背中には、まだちっちゃいけど羽があります。パタパタかわいい♪
それからぽっこりお腹にフリフリしっぽ。ぽっこりお腹はなんか親近感を覚えるなぁ～

ふと、大きくなったフゥを見ます。スラリとした手足にぺったんなお腹…お胸は…将来有望なきざしが…
「ずりゅい(ずるい)」
思わずじっとり見てしまいました。
フゥが『えっ！何！？私なんかした？』と慌てているけど、教えてあげません。ぷんだ。(しくしく…)

もう片方が水色のボディに、水色のおめ目、中心が濃い青かな？あれ？やっぱり両目で中心の色違う？濃い紫？かな～？キレイだね。
そして、やっぱり背中にパタパタ小さい羽。いつか乗せて飛んでくれるかな？
私とお揃いのぽっこりお腹に、フリフリしっぽ。

うーん。おそろいのかぼちゃパンツ履いてほしいなぁ。あれ？何か感じたのかな？双子ちゃん揃って首をふりふりしてる。
残念、絶対可愛いと思うんだけどな～

『サーヤ…何考えてるか分からないけど、やめてあげなさい』
「あい」
おかしいな？なんで分かったのかな？

う～ん。名前どうやってつけたらいいかな？色からだと
ピンク、桃色？コーラル？
ブルー、水色？パープル？
うーん。なんか違うなぁ

するとフゥが
『鳴き声まんまピュイとキュイは？』
と、提案してくれました。確かにそれは可愛い。双子ちゃんも満更ではないようだけど、どっちの鳴き声か分からない時あるからなぁ～

そしたらクゥが
『なあ。俺たちの名前は漢字とか言うのからとったんだろ？』
イテテテッてしながらこっちに来ました。

「あい」
そうだよ。空のクゥに、風のフゥだよ。

『だったらさ、こいつらも漢字からとったらどうだ？サーヤが呼びやすくて、こいつらのことだってわかるやつ』

みんな揃ってポカーンです。双子ちゃんまでポカーンです。だってドラとゴンとか言ってたクゥが！チビとチビすけとか言ってたあのクゥが！！あの！！

『お前ら、口に出さなくても顔に出てるぞ。失礼な奴らだな』
クゥがプンプンしてます。

そうですね。ごめんなさい。でもねぇ？日頃の行いって大事だよね？

『サーヤ、フゥ』ギロリ。

「ごめしゃい」
『ごめん』
『『ぴゅいきゅい』』
あ、ドラゴンさんまで謝ってる。