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13 女神様のお話

『それで、サーヤ。この子達の名前は?そもそもどうしてこの子達と一緒にいるの?』
「うにゅ?」

と、フゥに双子の赤ちゃんドラゴンのことを聞かれてしまいました。そしたらクゥも
『はいはい!おれも!おれも気になる!』
だって。やっぱり、気になる?

『『気になる!』』

そっか~。やっぱり気になるか~。そうだよね、逆だったらわたしも気になるもんね。でも~

「うにゅ~。はなちても(話しても)いいけじょぉ(いいけどぉ)にゃが~くなるにょ(長~くなるよ)?」
知らないよぉ?長いよぉ?

『『大丈夫!』』ふんすっ
うわぁ~おめ目キラキラ~
鼻息も荒くない?お馬さん?

「う~。わかっちゃ」
分かったよ~。でも、知らないよぉ?

『『やったぁ!』』パンッ!
楽しそうにハイタッチしてるけど、覚悟してね?

どうしてかって?それはねぇ……

(※はい。ここから先、サーヤの赤ちゃん言葉では埒が明かない為、普通の言葉で解説でいたします。ただし、実際は身振り手振りでサーヤが赤ちゃん言葉でワチャワチャしてます。「にゃによう!できりゅもん!」解読頑張れ!フゥ!『え?丸投げ!?』じゃ!)


気がついたら真っ白な空間にいました。どこか分からなくて、ぼーっとしてたら、優しい声が呼ぶから声の方に進んでみました。
(『こ、こんな感じでいいの?』
「だいじょぶ!」
『そ、そう?』)

そしたら急に周りが明るくなって、庭園みたいな所に出たの。
そしたらまた呼ぶ声がして、行ってみたら、ボンッキュッボンッの金色に光り輝く美人さんが、たくさんの緑や鳥さんたちに囲まれて立っていました。
その美人さんは自分のことをこの世界の女神だと言いました。
(『ボンッキュッボンッて?』
「おむにぇ、ぼーんっ!こち、きゅっ!おちり、ぼんっ!けちからんぼでぃ、おんにゃのてき!」ビシィッ
『そ、そう』)

女神様が言うには、
〖初めまして。愛し子。私はこの世界イリューシアの女神シア〗

「女神様?愛し子?」

〖そうよ。あなたは本来この世界イリューシアの愛し子なの。だけど、あなたは間違って地球に生まれてしまったの。だから、あなたには生きにくい世界だったでしょう?本当はもっと早く、本来生まれるはずだったこの世界に戻してあげたかったのだけど、色々あって今になってしまったの。ごめんなさいね〗ふわ
と、言って頭を撫でてくれました。


うまく口が回らないから、一生懸命身振り手振りを交えてフゥとクゥに説明します。
なんとか伝わっているのか、うんうんと頷きながら
『愛し子…どうりでなぁ』
『そうね。でもクゥ、その話も気になるけど、それはとりあえず後よ。サーヤ、それからどうしたの?』
と、フゥが何か言いかけたクゥを止めて続きを聞いてくれます。


女神様は続けます。
〖それでね、あなたには今度こそ幸せになって欲しいの。だから、幸せに生きられるように、私たちから加護を与えるわ〗

「加護?私たち?」

〖そう。この世界にいる神達からあなたに力をあげる。これから向かう世界はね、地球と違って科学は発達してないけど、魔法が使えたり、人間以外にもドラゴンのような魔物や妖精、ほかにもエルフやドワーフなど色々な種族がいるわ〗

「おー!ファンタジー」

〖そうね。地球で言うファンタジーの世界。手付かずの自然や美味しい食材なども沢山あるわ。ただね、その分、危険も多いの。だからね、はやく力を使えるように頑張ってね〗にこ

「それは私も魔法が使えるようになるってことですか?」

〖ええ。その通りよ。使えるわ。でも、練習が必要よ。頑張ってね〗

「はい!」

女神様は優しく、説明し、励ましてくれました。

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女神様のお話。もう少し続きます。

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