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11 ご飯を食べに行こう!

お気に入り&応援、ありがとうございます。とても励みになります。頑張りますので、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
土日は一日三回更新致します。では、本編よろしくお願いします。

☆。.:*・゜☆。.:*・゜

「おにゃかへっちゃ」
ぽんぽんが鳴いてます。きゅるるるる~

きゅるるるる~と、思い出したようにお腹の虫を鳴らしたサーヤに、途端に慌てだしたフゥとクゥ

『うわわ、どうする?フゥ、なんか食べ物持ってるか?』
『まさか!そんなの持ってないわよ~。探さなきゃ』
『そうだよな!今、ちょっと食べ物がありそうなとこ探してみるよ』ん~
『おねがい。わたしも探してみる』ん~

フゥとクゥがワタワタしはじめちゃいました。『ん~』って、一生懸命何か探してくれてます。サーヤのお腹の虫がどうもすみません。きゅるる~

ドラゴンさん達は再びサーヤのそばに来て二匹でじゃれあって遊んでます。自分のしっぽが気になるのか、しっぽをつかもうとしてころんころん。可愛いです。サーヤたちがほのぼのしてる間も、フゥとクゥは

『人間がいる場所はまだダメよ。サーヤはこんな小さくて可愛いんだし、こんな珍しいドラゴンの赤ちゃんまでいるんだもの。絶対危ないわ』
『分かってるよ。狙われるようなことは絶対に避けないと。あっちの泉の方向、清らかな気が強い。俺たちの仲間の他に強い魔力があるけど…』
『私にも分かったわ。でも嫌な感じはしないわ。むしろ畏れ多い感じかしら?』
『ああ。おそらく聖獣様か神獣様に近い存在だろうな。受け入れてくれるか分からないけど、サーヤもドラゴンの子たちもいる。事情を話して、せめて食べ物だけでも分けてもらえるようお願いしてみよう』
『そうね。それしかないわよね。行ってみましょう』

降りられそうなところを探して、真剣に話してたフゥとクゥが、サーヤたちの前にしゃがんで話しかけてきました。

『サーヤ、ドラゴンたちも、とりあえず目的地は決まったんだけどね、まだもう少し時間がかかるの』
サーヤの頭をなでなでしながら、フゥが教えてくれます。
『ああ、おれたちだけなら、適当なところに行ってもいいんだけどな?むやみに降りたら危ないんだ。この世界には悪いやつもいるからな』
クゥは、ドラゴンたちの頭をポンポンしながら教えてくれます。
『だからね、もう少し我慢出来る?』
『ごめんな』
心配そうに聞いてくれるフゥとクゥに

「あい!だいじょぶ!」ぴっ!
『きゅい』ぴっ!
『ぴゅい』ぴっ!
三人(?)で元気にお手々をあげてお返事です。

「みんにゃで 、あしょんでまちゅ!ね?どりゃごんしゃん!」
『きゅい!』
『ぴゅい!』
ほらね!大丈夫だよ!

『ありがとな』
『みんないい子ね~』
フゥが頭なでなでしてくれながら、これから行くところの説明をしてくれます。

クゥはこの緑のまん丸『風の防御幕ね』を、目的地に向かって動かすんだって。

あのね、今から行くところには、他の妖精さんに、聖獣さん?もしかしたら神獣さん?色んな動物さんたちにも会えるんだって。そこで、ご飯を分けてくださいってお願いするの。
『みんなも一緒にお願いしてね』だって。
まかせて!ドラゴンさんたちも『『ぴゅいきゅい』』って言ってるよ!

でも、大丈夫かな?ちょっと心配です。仲良くできるかな?
でもでも、心配だけど、ちょっと楽しみです。もふもふいるといいな♪もふもふ~♪せっかく異世界来たんだもん!魅惑のもふもふ!会いたいな~♪

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