転生初日に妖精さんと双子の赤ちゃんドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります！(ツギクル版)

目が、目が～あぁ！

突然の強い光に悶えていると、だんだん光が落ち着いてきた(気がする)
恐る恐る目を開けてみると

「ふええ～？」
なんということでしょう。キラキラの中に見えるフゥとクゥの姿が、十歳くらいの女の子と男の子の姿に変わっています。

『やった！』ぐっ！
ガッツポーズ？
『契約完了～！』ばっ！
バンザイ？
『『いえーい！』』ぱんっ
ハイタッチ？こっちの世界にもあるんだね。
『すごい！体まで大きくなっちゃった！』
『よしよし！力もなんか体の奥から溢れてきてる気がするな！』

なんか興奮してますね。クルクル回って自分たちを確認してるのか、喜んでいるのか？なんだか言葉まで流暢になってない？
そりゃするか、さっきまで手のひらサイズだったのに今じゃ私をだっこ出来る大きさだもんね。なんかずるい…
しかもキラキラ度アップ…背中の羽も立派になって眩しいです。

『それじゃあ！』
『やるか！』
『サーヤと、ドラゴンたちを』
『無事に地上に届けるぞ！』
『『お～！』』
気合い充分！二人で拳を突き上げてます。
ありがとうございます。お任せします。
そして、二人の様子をボーッと見てたわたしに、フゥが触ると、

ぽわんっ

薄い薄い緑色の、ほとんど透明の、まあるい膜みたいなものが、わたしと双子のドラゴン達をつつみました。
あっ、風が静かになった？髪の毛もぴしぴししない。痛くない！

「ふおおおお」
感動です！
そんな私を見て、フゥがにこっと笑います。

『楽な姿勢になって大丈夫よ？座っても平気』

言われるままドラゴン達を抱え直して座ります。やっと一安心。
ふぅ…やっと落ち着けます。体が楽～♪ぽよんって、柔らかいものに包まれてる感じです。
「ありがちょう」
にこにこしながら二人を見上げるとクゥが

『今度はおれな！』

と、にかっと笑います。
白い歯がキラリンて輝いて見えます。
クゥが緑の膜に触ると…
だんだん落ちるスピードが遅くなって、途中で止まりました。
下まで行かないの？と思っていると

『サーヤ、見てみて』
『これが、おれたちの世界』
『『イリューシアだよ』』

言われるまま、周りを見てみると

「ふあぁ～あ」
真っ青な空に真っ白な雲。
地球より優しい光の太陽？
なんか、地球じゃありえない大きさの鳥さん？も飛んでる。すんごい極彩色だなぁ～
下には一面緑の世界。
よく見るといろんな木や所々草原みたいのがあったり
キラキラしてるのは湖かな？とにかく美しい自然が広がっていました。

「しゅごい。きれー。ひりょーい。」
綺麗すぎて他に言葉が見つかりません。ぼーって見入っちゃいます。
仕方ないよね。

『そうでしょ？キレイでしょ？』にこにこ
『これからこの世界で一緒に生きてくんだぞー』にこにこ

一緒に生きてく？今更だけど、私が一緒でいいのかな？心配になって、わたしは、二人を見上げます。
「ふぅ、くぅ、いっちょ(一緒)、いてくりぇりゅの(いてくれるの)？」
と、聞いたら、二人はなんかすっごく呆れた顔してます。

『何言ってるの。この子は…』ぴんっ！
「ふあっ」
いたっ
『当たり前だろ！契約しただろ！ずっと友達で家族だって』ぴしっ！
「ふにゃっ」
また、デコピンっ
『そうよ！それにこんな可愛い子一人になんか出来るわけないでしょ！』
『そうだぞ！』

二人にデコピンされたおでこをおさえながら、ぼけーっと見つめていたら、今度はフゥにほっぺたむにむにされました。

『全くもう！サーヤは何も心配しないで、わたしたちといっしょにいればいいのよ！』
『そうだぞ！おれたちは友達で家族だ！ドーンと任せろ！』
クゥが胸をポンって叩いてから、思いっきり胸を張ってます。

なんだか涙が出てきたよ。
多分だけど、おばあちゃん以外にこんな優しくされたこと、ほとんどない気がします。
「ひっく。うぅぅ～」ぽろぽろ

『えぇぇ？なんで泣くのぉ』
『おーいっ 泣くなよ～』
フゥとクゥが慌てて頭なでなでしてくれたり、背中さすさすしてくれます。

「うぅぅ～」ぽろぽろ
そんなこと言われてもぉ、止まらないよぉ。幼児の涙腺はコントロール不能なのです。
『ええ～泣かないで～』
『ど、どうしたらいいんだ？』

でも、しばらく泣いてたら、ふたりのわたわたする姿がなんだか今度はおかしくなってきちゃって

「うぷぷ」
今度は泣きながら笑いだしちゃいました。そしたら二人は

『なによぉ』
『なんだよぉ』
と、ぷんぷんしだしました。えへへ。ごめんね？

「あにょね(あのね)？こりぇかりゃ(これから) よりょちく(よろしく) おにぇがいちましゅ(お願いします)」
ぺこりとお辞儀をすると

『当たり前よ！』
『任せろ！』
「あい！」

『『あはははっ』』
「うきゃ～っ」
クゥには頭をぐしゃぐしゃと撫で(掻き)回され、フゥには両方のほっぺたをむにゅむにゅされました。

『えいっ』
『このこのぉ』
「うみゃあ～っ」
やめれ～グラグラするぅ～ほっぺた削げちゃう～

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お読みいただきありがとうございますm(*_ _)m
フゥとクゥ、お名前つきましたので、平仮名から脱出です！
長いひらがな会話お付き合いいただき、ありがとうございます！