5 魔法、使えますか?
妖精さんにズバリ!と図星をさされてしまいました。
わたしは転生者の方だよね?
ええと、これはバレてもいいものなのでしょうか?それともシラを切った方がいいのでしょうか?
どうしたらいいか分からず、口をパクパクしてると…
『くすくす。あんしんして』
『だいじょうぶ。おれたちは、いいふらしたりしないぞ』ふんっ
ふん!って胸張ってる空の妖精さんが可愛いです!
『そうそう。こんかいは、あなたが 「めがみさまにあった」って、おしえてくれたから、かんたんにわかったのよ』うふふ
あっ、そういうことか~
でも妖精さんたちは大丈夫って、言ってくれてるけど、他の人はどうなんだろ?
『そうだなぁ~「こいつはぜったいにだいじょうぶ」って、じしんがもてるまでは、だまってたほうがいいかもなぁ』
『そうね。すくなくとも「めがみさまにあった」ってことは、いわないほうがいいかもね』うんうん
『だよな~』うんうん
妖精さんたちが、うんうんってしながら、『いいやつばかりじゃないからな~』って、言ってます。
やっぱり、どこの世界でも、そうなんだね~…って?
あれぇ?なんで考えてることが分かったのかな!?やっぱり妖精さんは人の心が…
『ふふっ。ちがうわよ!こころなんかよめないわ』
えぇっ?だって、また!
『だってもなにも、おまえ、ぜんぶかおにでてるぞ?』
ガーン。なんですと…
『わかりやすいわよね』
『まるわかりだよな』
『『あははは』』
そうですか…泣いていいですか?
『そんなことより』
『おっ、そうだな。そろそろまずいよな』
妖精さんたちが下を見て言います。そんなことより?そろそろ?
「ふぁっ!しょうでちた!どうちたらいいでしゅか!」
ワタワタしてたら妖精さんたちが私のおでこに触れてきました。
『おちついてね』
『いまからちょっ~とおれたちのまりょく、おまえにながすからな』
『そうしたら、あなたにまりょくがあるかないか、わかるわよ』
「まりょく?」
なあに?
『そうよ』
『なんか、かんじたら、そのながれに、しゅうちゅうしてみてな』
『しんぱいしなくても、だいじょうぶよ!』にこっ
『たぶん、というか、ぜったい!まりょくあるとおもうぞ!』ニッ
にっ!て笑っていう妖精さんたちは自信あるみたい。それなら
「わかっちゃ。がんばりゅ!」
ドーンとこいですよ!
妖精さんたちが頷き合う。
『いいこね!それじゃ』
『いくぞぉ』
妖精さんたちが、おでこにおでこをぴとっ、て、くっつけると、そこから何か暖かいものが流れ込んできました。それが身体中の血管を流れるように、なんだか体がポカポカしてきました。しばらくすると、妖精さん達のものとは違う、何か暖かいものが、自分の中にあるのが分かりました。
『きづいたみたいね』
『それが、おまえのまりょくだよ』
これがわたしの魔力?ということは?
「わたちもまほう、ちゅかえりゅ?」
『そう。つかえるわ』にこ
『あたたかい、やさしいまりょくだぞ』にこ
にこにこしながら、妖精さんたちが教えてくれます。
「えへへ」
そっかあ。うれしい!魔法が使えるなんて!しかも褒められちゃった♪
「ふへへへへ」
思わず、笑いが止まりません。うれしくて、ふへへと、笑っていると
『おま、そのわらいかたは』
『やめたほうがいいわねぇ』
しゅん…
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