4 魔法、使える?
妖精さんたちに一生懸命お願いします。
「
うぅぅ。泣いちゃダメ。泣いちゃダメ。泣いたらどんどん片言になっちゃう。ドラゴンさんたち助けてもらわないと~。
『ええ?おちちゃう?しんじゃう?』
『おまえ、もしかして、とべないのか?』
妖精さんたちが、まさかっ!ってお顔してます。
うぅぅ。そうだよ~
「とべにゃい、でしゅ。だかりゃ、おちてりゅ」
落ちちゃうよぉ、助けてください~
『とべないのに、なんでそらにいるの?』
『そうだよなぁ?』
ますます、理由が分からないってお顔の妖精さんたち。
そう言われましても~
「わたちが、ききちゃい。でしゅ。めがみしゃまに『いってらっちゃーい』っちぇ、どーん!しゃれまちた」
お空にどーんっ!です。
『はい?』
『めがみさまに?』
妖精さんたち、びっくりしておめ目が更にまん丸!
「しょう」
そうだよ。わたしはうなずきます。
妖精さんたち大丈夫?
そんなにおめ目を開いたら、しぱしぱしない?
『いってらっしゃいって?』
「しょう」
だからそう言ってるでしょ?首を傾げたいんだけど風が…
『ドーンってされた?』
手をドーンって突き出すマネをする空の妖精さん。
「しょう。どーん。しょちたら、おちちゃ」
背中から落ちて良かったよね?頭からじゃ、ドラゴンさんたち落っこちちゃってたかも。
『『…………』』
あれ?あっすごい。妖精さんも固まるんだね~
でも、大丈夫?息してる?
『『え、えぇぇぇぇぇ~っ』』
お~。やっと再起動してくれたけど、叫んでるね~
あっ!きっとさっきのわたし、こんな感じだったんだね~
うん。うん。
『『……』』
あれ?妖精さんたちの絶叫が収まったけど、また固まっちゃった?
「おーい」
ありゃりゃ、動いてくれない。もう一度
「おーい。ようしぇいしゃん。だいじょぶ?」
おーい。
『ハッ!』
『お、おうっ!』
よかった。起きてくれた。
「
大事なことは確認です。
『うーん』
『それなぁ』
あれ?困ったぞって、お顔?
「だめ?」
うりゅりゅ
『あっあっ、ないちゃダメ』
『そうだぞ!なくなよっ』
「うう~」
だってだって
ますますウルウルするわたしに、妖精さんたちワタワタしてます。ごめんね。
『ねぇ?あなた「まほう」はまったくつかえないの?』
風の妖精さんが、う~んって、ちょっと考えてから聞いてきました。
「まほう?」
魔法ってあの魔法?絵本とかに出てくる?
『あのな?たすけてやりたいんだけど、おれたちだけだと、ちょっとむずかしいんだよ』
空の妖精さんも、う~ん、ってしながら教えてくれます。
「むじゅかちい?」
なんで?
『そうなの。ほら、わたしたち、すご~くっ、ちいさいでしょう?』
風の妖精さんがスカートつまんで全身を見せてくれます。
『もっとな、おおきいようせいなら、つよいまほうがつかえるんだけど、おれたち、まだつかえないんだよ』
妖精さんたちが少ししょんぼりです。
「しょうなんでしゅか…」
どうしよう。せめてドラゴンさん達だけでも…
『それでね?さっきのしつもんに、もどるんだけど』
『おまえ、まほうは、ぜんぜんつかえないのか?』
「ほえ?まほう?」
そう言えば、さっきも聞いてたね?
『『そう』』
うんって仲良く揃って頷く妖精さんに
「
気がするよ?
『あ~やっぱり』
『めがみさまっていってたからなぁ』
妖精さんたち今度は少し困った顔でお話してます。
「やっぱち?」
何がやっぱり?
『そう。めがみさまにあったってことは、ちがうせかいから』
『このせかいに、よばれたってことだろ?』
「あい」
呼ばれた・・・そうだね。そんな感じかな?んん~?
『こことはちがうせかいから』
『つまり、いせかいからの「
え?
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