3 双子の赤ちゃんドラゴンさんたちを助けてください
「ど、
あっアホな子がバレちゃった…
ぱっかん!と、これでもか!と、開いたおめ目とお口から立ち直った、小さな美少女と美少年は
『え~?』
『そうきたかぁ』
『『アハハハ』』
あれ?笑われちゃいました。すみません。
『わたしたちは~』
『ようせいだよ』
『わたしが「かぜ」のようせいで~』
『おれが「そら」のようせいだな!』
「ふぉぉ!」
ふぁんたじー!
妖精さん来たー!
すごーい!キラキラ!
お友達になってくれるかな!?
「こんにちは。かわいい、ようしぇいしゃんちゃち」
ごあいさつは大事!
『ふふっ』
『おうっ!』
『『こんにちは』』
かわいい~。お返事してもらっちゃった。えへへ~
『それで、あなたは?』
『そうだぜ。おまえ、ひとのこだろ?』
「あい。
ひと。だよね?女神様は人じゃないとは言ってなかった…と思う。
『ええ?たぶん?』
『じぶんのこと、わからないのか?』
「うにゅ~」
びっくりさせちゃいました。ごめんさい。
『あっあっ、きにしないでいいぞ』
空の妖精さん、ありがとうございます。
『まあまあ。それはあとでいいじゃない。それより』
チラッと視線を送る風の妖精さん
『そうだな。あとだな』
うん。と、頷く空の妖精さん
『ねぇ、かわいいひとのこ。なんでこんなところにいるの?』
えへへへ 妖精さんにかわいいって言われちゃった(照)
『しかも、おまえのかかえてる、それって…』
「ふあっ!」
そうでした!
大丈夫じゃありませんでした!
わたしは慌てて、自分のお腹の上で丸まって寝ているドラゴンの赤ちゃんたちを見ました。
妖精さんたちは、突然慌てだしたわたしを、不思議そうに見てます。
「あにょ、
妖精さんたちを見つめます。せめてこの子たちだけでも
たちまち、おめ目がうるうるします。
「
妖精さんたちは、おめ目をぱちくりさせながら顔を見合わせてます。
「
わたしは繰り返しお願いします。ますますうるうるしてきます。涙腺も幼児仕様になってるみたいです。うるうるが止まりません。
妖精さんたちは、手をパタパタしながら、ワタワタしてます。
『わ、わかったわ、なかないで』おろおろ
『わかったよ。だから、おちつけ! な?』わたわた
「あ、ありがちょう」ぐすんっ
なんて優しいんだ。さすがかわいい妖精さんたち。
『でも、なにがあったの?』
『そうだぜ?どういうことかわからないと、たすけようがないぞ?』
そうだよね?ごもっともです。ごもっともなんだけど
「わかりまちた」
うぅぅ 上手く喋れないのがもどかしいよぉ。
「でも、くわちい
だってだって!
「
切実です。助けてください。
うわぁーん!
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妖精さんたちはもう少ししたら平仮名から脱します。主人公は訳あって幼児語強くしてます。理由はもうしばらくお待ちください。よろしくお願いしますm(_ _)m