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第8話 驚愕! 驚嘆!(5)

 ……だけでない。ないのだよ。彼女の温もり、というか? 体温。肌の温もりと言う奴が、僕の指先へとプニョ、プニョと、じんわりと。この寒い夜空の中に伝わってくるから僕は更に、『これは何? 何? 何だろうか?』と、思ってしまうし。思案も始めだすのだが。車内が暗くて見えない。見えないから確認ができない。できないでいる。と、いうことはないよね。流石にさ。

 僕は異国情緒溢れる彼女の大きな柔らかくプニョ、プニョした物を直に、直接触れ、触り。プヨプヨ、プニョ、プニョと摘まみ、握り。柔らかさの感触を味わい堪能をした訳だから。

 その大きな物、人間とは異なる物を持つ彼女の大きくて柔らかい物が何? 何なのか? を、わからない。わからないのだと。告げ、呟くことはできない。

 そう、異国情緒溢れる金髪の長い髪を持つ彼女が持つ大きくて柔らかい物は【耳】なのだ。

 それも? この世の物、ある物、持つ物がいるとは思えないような【大きな耳】を持つ女性なのだよ。

 僕の愛車、仕事のパートナーであるマツダのボンゴの後部座席で「フゥ、フゥ、ハァ、ハァ」と、未だに荒い息を吐く。漏らす彼女はね。

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