バナー画像 お気に入り登録 応援する

文字の大きさ

第3話 ダークエルフとエルフのシャーマン(2)

 でッ、刹那! 断末魔! 物々しい。殺伐とした絶叫、声が鳴り終わりではないか?


「ううう……」と。

 唸り声が多々漏れ聞こえる中で、今度は?


 〈ドドド〉

 〈ダダダ〉と。

 荒く、激しく、勢いある足音が多々聞こえてくる。

「行けぇえええ~!」

「進めぇえええ~!」と。

 女性の声……。



 それも? 大変に若い女性。思春期頃の世代の少女の甲高い声での声音での物言い。下知と言う奴が聞こえてくる。

 そして聞こえ終えれば──。

「うわぁあああ~」

「やぁあああ~」

「とぉおおお~」と。

 老若男女問わず、大変に威勢、勢いある声が多々と一緒に沢山の足音が聞こえてくる。

 でッ、その後は?


 当たり前の如く『ドン!』だ。『ドン!』、『ガン!』、『ガシャン!』と、『ガンガン』と、大変に鈍い音──。

 そう? 石や骨? 銅? 中には鋼の武器……。最強の強度と強さを誇る武器を所持する者もいるのだろうか?


 まあ、とにかく? この広大な荒野、というか? 草原の中から鈍く、物々しい音と、荒々しい怒号! 怒声! 罵声からくる荒く、物々しい台詞や歓喜──。刹那に生じて起きる悲痛な声音での許し、嘆願、命乞い。絶叫! 断末魔! が至る所から響き聞こえてくるから注目──。

しおり