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 第22話  【メタルハート 22話 情報】

 メタルハート 22


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第22話
 【メタルハート 22話 情報】





 王国に存在する裏組織。その中の一つにモンスターの実験をする組織があると言う。



 我々人類にはモンスターは手懐けることはできない。モンスターは生き物ではなく物質である。魔素の集合体が周囲の動物を再現し、形を成したもの。それがモンスターだ。



 そのためモンスターを戦力にしようてしてもそれは不可能である。
 それにモンスターを捕らえたとしても、魔素を得ることができなければ衰弱し、魔素に戻ってしまう。



 だが、モンスターではなく、モンスターになった人間ならどうだろうか。



 人間にとっては魔素は有害な毒である。



 自然界では植物が魔素を吸収して成長する。その植物を動物や動物が食べる。そしてその動物が魔力を持つ。その動物が魔法を使うことで魔素が発生する。その巡回がこの世界の基本である。



 だが、魔素は一定以上を超えると、動物にとっては毒となり、体に害を与える。そのうちの一つの症状が、身体がモンスターのようになるというものである。



 事例としては、大量の魔素を浴びた人間が、骨だけの人間になってしまったり、鱗のある魚人になってしまったり、いくつかの存在する。



 それは人間にとって悪い状態であり、健康の害となる状態だ。
 しかし、モンスターの身体というものは通常の人間よりも優れた点もあり、耐久性、持久性、破壊力、多くの点で強力な武器となる。



 それを人工的に作り出そうとしたのが、神聖(サクレ)と呼ばれる組織である。



 サクレは各地から子供を攫ってきて、実験材料とした。



 大量の魔素を浴びさせて、副作用を起こさせて、それによる効果を試したのだ。



 多くの者は死んでしまう。しかし、そんな中で奇跡的に生き残った者はモンスターの力を手に入れた。



 モンスターの身体は強力な力となり、その者たちはその力を得ただけで一流の武器として売りに出された。



 ある者は暗殺を行い、ある者は闇組織の護衛を行い、ある者はテロの道具として、購入者次第でその人物に対する対応は違うが、ほとんどのものが使い捨てと考えていただろう。



 そして組織はさらに強力な兵士を作ろうと、研究を続けた。さらに上位のモンスターの能力を人間に宿す。実験の成功率は下がったが、適合者は一人で人部隊の戦力となるほどの実力となる。



 それだけ強力な力。





 ダードゥは言う。そのサクレはある時、世界で最も危険とされるモンスターとの適合者を見つけた。



 それは暗黒龍(ダークドラゴン)。


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