バナー画像 お気に入り登録 応援する

文字の大きさ

第8話 驚愕! 驚嘆!(1)

〈ブル、ルル~ン〉

「よ~し、車のエンジンをかけた~。かけたぞ……」と。

 僕は車内、といっても?


 自身の愛車、仕事のパートナーであるマツダのボンゴの運転席の扉を開けたまま……。



 そう、車外から運転席の扉を開けたまま、覗き込むように、己の上半身を車内へといれ。入れながら片足でアクセルを踏み込みまがら。マツダのボンゴのエンジンをかけ。その後は? 室内ヒーターのスイッチを入れる。入れるのだよ。

 この時期、十二月の日暮れ後の夜の寒さ。今にも雪がシトシトと降りそうなぐらい。

 と、いうか?


 今にも雪が降りそうな。降っても可笑しくはない場所──。

 この農協の購買部がある場所は、中国山地の中腹ぐらいの場所になると思われるから? この十二月のクリスマスや一月の正月前の時期だといつ雪が降り注いで。辺り、地面を真っ白な雪景色へと変えても可笑しくはない時期だから。外は寒い。寒いのだ。

 だから異国の……。



 そう、何故か? こんな場所、というか?


 まあ、何処の場所であろうとも。この女性(ひと)本当に大丈夫なのだろうか? もしかすると? 彼女は気が触れているのでは? と、困惑しながら思案をしてしまうような容姿。物々しいいで立ちでいる。洋式の甲冑を身に纏う異国の女性なのだが。

しおり