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第9話 魔王と勇者見習い(2)

 だから一樹自身も「(さてさて、どうしたものか……。目の前の彼女へと、どう、説明をすれば、俺の話しをわかってくれるかな……?)」と。自身の心の中で呟く訳でね。

 そう、彼は、今この場にいない。

 と、いうか?

 一樹自身が身に纏う黄金のドラゴンを模様した甲冑へと、自身の身を変化させているタヌキの御老体に言われ、と言うよりも?

 タヌキの御老体にそそのかされ彼は……。



 そう、『この部屋には、この世界一の財宝がある。それを一樹にやるから奪いに行こう』と、誘われて。この時間城へと一樹は、盗掘。泥棒をしにきた訳だから。

 今一樹の目の前にいる漆黒の美しい髪と紅玉の瞳を持つ魔王の如き美しい女性から見ればやはり敵になる訳で、いくら彼女に言い訳をしても無理なような気がする。

 だって一樹とタヌキの御老体はこの時間城のこの部屋にある財宝を奪いに城内へと侵入をしてきた盗掘者。泥棒と言う奴になるから。

 魔王の如き美しい彼女へと、どのように説明をすれば良いか悩み、思案をするのだ。


◇◇◇◇◇


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