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第1話 プロローグは多分? 熱いキスだった? (2)

「うご、うご、うぐ、うご、うご……」

 ペチャ、ペチャ。
「うんぐ、うぐ、あああ~。うぐ……」

 ハグ、ハグ、ムシャムシャと。

 相変わらずいびつと、言うか? 何とも言えない淫らな音と声音が聞こえてくる、だけでは済まないか?


 最後はとどめのように。

「はぁ~、あぁ~」と。

 女性の吐息と嬌声交じりの荒々しい声音が漏れ聞こえてきたのだが。

 う~ん、どうやら?

 最初は少年の声音。次は女性の声音での吐息と、何かをピチャピチャと音を立てながら吸い、貪るような音だったような気がする。

 と、言いたいところではあるのだが。

 まあ、相変わらず吐息なのか? 嬌声なのか? わからない。

 と、言うよりも?


 声、台詞になっていない言葉が、この木造造りの屋敷……。



 と、言うよりも?


 神殿?


 そう、日の本──。女王卑弥呼がいたとされる古来の木造造りの神殿内から意味不明な淡い台詞が漏れ聞こえるのだ。

 二人の男女の声色でね。

 だから二人?


 そう、何をしているのだ? と、言うことになる。なるのだが。二人の声音を聞く限りで歯、大変に淡く甘く官能的な声色であるから。思わず期待……。



 もしかすると? 男女の触れ合い、交わりと言う奴が凝視できるかも知れないから。ソォ~っと、音を立てずに、差し足忍び足で、静かに近づき覗いてみることにする。

 そう、するからね。では、行ってみようか? と、ドキドキ、ワクワクしながら近づき、二人……。



 男女を確認してみれば。

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