3人の可愛い子供たち
ギイさんは美味しかった素晴らしいお
店を出ると満足な笑みを浮かべながら
少しこの町を散歩することにした
この町には初めてきたが暖かいい町だった
雰囲気も暖かい感じがしたし、何より
もいろいろなお店があった
15分も歩くと大きな公園があり、ギイ
さんはお腹もいっぱいだったので、こ
の公園でしばらく休憩することにした
公園の中に入るといろいろな種族の
方々がおり、子供たちと仲良く母親た
ちが遊んでいた
ギイさんは奥にあるベンチに座ると暖
かい日差しとたまに吹く風が気持ち良
かった
公園の風景を静で幸せな心で見つめて
いると、３人で遊んでいる男の子と目
があった
ギイさんが笑うと男の子も笑った
すると人間のかわいい男の子は走って
笑いながらギイさんの所に来て言う
男の子は笑いながら(僕ね、ミユウって
言うんだよ、犬のおじさん、どこから
来たの)
ギイさんは少し驚くとミユウ君に笑顔
で言う
(あーおじさんはね、ギイって言うんだ
よ、この町にね、美味しいラーメンを
食べに来たんだ、さっきね、食べてき
たんだよ、この町のラーメン屋さんは
とても美味しいね)
ミユウ君は笑顔になりながらそう
よ、この町のラーメンは世界一美味し
いんだよ、おじさん、なかなかいい舌
をしてるんだね
とませた事を言った
ギイさんとミユウ君が笑っていると、
姉のキュイとウサギの男の子であるカ
ルクが走ってミユウ君に言った
キュイ
(ちょと、ミユウ、なに知らない方に話
しかけてるの、
知らない方に話しかけちゃあダメだっ
てママにきつく言われたでしょう)
恐る恐るウサギのカルクが言う
(そうだよ、最近、悪い方がいるから簡
単に話したり信用してついていっちや
あダメだってママが言ってたよ)
と言ってギイさんをチラチラと見た
ギイさんは３日前に見たテレビのニュ
ースを思い出した
それはある動物の子供がSNS で知り合
った大人の男性に会い、誘拐されて酷
い目にあったと言うニュースだった
最近は子供たちがケータイを持ち歩
き、簡単にSNS などをしてしまう時代
になってしまった
ギイさんの子供の頃にはケータイなど
存在してもいなかったし、しかし、そ
れで困る子供はいなかった
大変な時代になったものだとつくづく
思ってしまう
こういった犯罪が多くなっているので
警戒するのは当然だし、怖い世の中に
なってしまっていた
ギイさんはそんなことを考えながらミ
ユウ君に真剣な顔をしながら言う
(あのね、ミユウ君、本当にね、最近変
な事が起こりすぎるから気を付けるん
だよ
たしかにね、そこの二人が言うことは
本当の事なんだ、だからね、知らない
方に話しかけちゃダメだよ、ついて行
くのも絶対ダメだからね、わかったか
い)
と言ってギイさん優しい笑顔で諭した
その言葉を聞いたミユウ君は少し怖が
りながら(うん、わかった)と言った
姉のキュイとウサギのカルクは心配し
ながら見ていた
