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第5話 真冬の怪奇?(4)

「どうしよう?」、

「どうしたらいいのだろう?」と。

 僕の口から声。嘆きが、自然と漏れてくる。

 だってさ? 僕は、己の背後から聞こえる音──。音を出し漏らしながら、僕へと迫る物に対して畏怖し、恐れ慄いている最中だからつい、ついついねぇ。嘆きが自然と漏れてしまう。

 それも? 己の額や背から冷や汗かき垂らしながらだよ。この冬場の、凍るほど寒い夜であるにも関わらず汗。冷や汗と言う物を怖さの余り。己の額、背に湧かし。びしょびしょになるぐらい漏れ流してしまうのだ。

 それと嘆き。嘆きの方もね。僕の声音が段々、というか? 大変に大きな声へと代わりつつある。

 大変に大袈裟なくらい大きな声音で嘆いている。

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