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 第8話  【メタルハート 8話 奇襲】

 メタルハート 8


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第8話
 【メタルハート 8話 奇襲】




 ロウは勢いよく扉を開く。



 すると、そこは少し開けた空間に三人の男たちがいた。



 薄汚れたフードを被った男達。



 男達はロウを見ると驚く。



「貴様、何者だ!?」



 ロウは腰から片手剣を抜くと、男達に向けた。



「俺はオーボエ王国騎士団。心鋼(シンコウ)の副団長ロウ・ブラウンだ!!」



 それを聞いた男達は驚く。



 心鋼(シンコウ)。それは王国騎士の中でも有名な騎士団である。



 最近現れた騎士団であり、犯罪組織を次々と壊滅させている。



「な、なんだと!!」



 フードを被った男達は剣を持ち、ロウに向かって襲いかかった。ロウは三人の剣を難なく避けて、剣で一人の剣を折ると、その男の顎に肘を当てて、気絶させる。



 一人やられても、諦めず襲ってくる男達。ロウは再び襲ってくる二人の剣を避けて、一人は剣を折り、もう一人の剣は吹っ飛ばした。



 飛んでいった剣は空中を舞うと、回転しながら天井に刺さる。



 剣を飛ばされた男は、剣の行方を目で追い、隙が生まれてしまい、その隙にロウは斬り伏せた。



 残った男は折れた剣を捨てると、慌てて通路の奥へと逃げていった。



 ロウは男を追って通路を走る。



 さらに地下の奥に進むと、通路の途中に扉があり、男はそこに入って行った。



 ロウは用心しながら扉に近づき、ゆっくりと扉を開ける。



 するとそこは武器庫らしく、オレンジ色の槍を持ち、男がそこで待っていた。




「クソー! このままやられてたまるかよ!」



 すると、男は槍を回転させてから構える。



 倉庫は狭いが、槍を振り回すと壁に穴が空き、壁に引っかかることはなく槍は回転した。



「これは今日俺が買った新武器、全てを貫く槍だ。騎士であっても、これさえあれば俺でも勝てる!!」



 男はその槍でロウに向かって月攻撃を仕掛けてくる。



 ロウはそれを避けるが、槍は空中で止まったというのに、その先にある穴に穴を開けた。



「こいつは空気でさえ切り裂く。カマイタチを作り出す。逃げ場はない!!」



 男は次々と槍でロウに攻撃を仕掛ける。



 ロウはどうにか避け続けるが、地下であり通路が狭いことがあり、かなり危ない状況である。



 それに通路が狭く、相手は槍という長い武器を使っている。それに比べてロウは短剣であり、攻撃を届けるのが難しい。



 ロウはどうにか近づく手段がないか、考える。



「……っ!!」



 狭い中の攻撃で、ロウも徐々にダメージを受け始める。



「これでとどめだー!!」



 その時!!



  続く




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