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第1話 『とも子英雄伝じゃァァァ』



 世は令和。昭和や平成で繁栄してきた文明は崩壊し、新たな世代による革命が起こされた。



 しかし、その時代の荒波に逆らい、約80年同じ店を切り盛りする一人のBBA(ババア)がいた。



 その名を駄菓子屋タッちゃんの現店主、吉本 とも子(よしとも ともこ)である。
 今日もまた、とも子の日常が幕を開ける。



「バババババ!! 今日も店の開店だよォ!!」



 警戒に店のシャッターが開かれる。
 木造の壁に日々の入った窓ガラス。入り口の引き戸の横には錆びれたゲーム機とガチャポンが置かれている。
 とも子は今は天国にいる旦那からの初めての贈り物である物干し竿で、店の屋根に取り付けられた文字の薄れた看板を、まさに神業の如くひっくり返した。



 しかし、店を開店したというのに子供の声は遠くの小学校から響くのみ。
 時代は令和。今の時代駄菓子屋などに遊びに来る子供はいないのだ。



 だが、ババアは諦めない。諦めないからBBAなのだ!!



「バババババ!! よしこれから店を改築しよう!!」



 とも子は旦那と共に過ごしてきた大事な店を新たに改造することに決めた。



【後書き】

 ノリの作品です。

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