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第10話 色発見!

 「カラーさんすごいです!あんなにたくさんいた怪物たちを一瞬で退治するなんて!」
ホトワが褒めてくれた。
「これも全部ホトワのおかげだ。ありがとな」

 帰りの道も怪物に襲われずに済んだ。
さっきの道に戻ったのはいいが、どこに行けばいいのだろうか。
「なあ、ホトワ……」
ホトワは水色のカプセルを拾っていた。
「これは何なのでしょうか?」
「ビー玉とかじゃないのか?」
「いえ、この色は何て言う名前なのでしょうか?」

 あれ?
確かにこの世界は白黒のはずだな。
それなのに何で水色なんてあるんだろう。
「ホトワ、それはどこで拾ったんだ?」
「ここら辺に落ちてたんです」


 「おお! 見つけてくれたのか!」
こんな時に神様がやってきてしまった。
ホトワが神様に話しかけた。
「初めまして。私カラーさんのお供をしているホトワと申します」
「ホトワちゃんか、よろしくな。早速で申し訳ないのだが、ちょっとそのカプセルを貸してくれんか?」

 ホトワがカプセルを渡すと神様はそれをおもいっきり落とした。
「おい、なにしてるんだよ!」
俺は思わず怒鳴ってしまった。
しかし神様は悪びれもせず
「まあみておれ。ほれ、そこの水の色が変わり始めただろ?」
そういわれて水を見てみると白から水色に変化していた。
「ありがと、神さ……」
お礼を言おうと思ったのだが、神様はすでにどこかに消えてしまった。

 「カラーさん見てください! 水が変な色になってますよ!」
水が濁っていたのかと思ってみてみると、普通の水色だった。
生まれて初めて水色を見るなら『変な色』と思ってもしょうがないのかな。
 「あれはあの色で大丈夫だよ、それより先に進まないか?」
ホトワにもっと水色を見せてあげたかったが、これ以上ここで時間をつぶしていると新聞に載っていた色を見つけられなくなってしまうかもしれないので、先を急ぎたい。

 ホトワと歩いているときにふと空を見上げてみると白黒の空がいつもの色に戻っていた。
そういえば空も水色だったな。

 
 「あの、カラーさん」
「どうした?そろそろつかれてきたか?」
「いえ、体力はまだ持ちますが、カプセルをどうやってとるのですか?」
そういえば考えていなかったな。
新聞が報じたものだがらきっと厳重な警備がされているに違いない。
金で買えたりしないかな。

 いい考えが思いつかなかった。
「細かいことは町についてから決めますか?」
「ああ、そうしよう」
結局結論を先延ばしした。


 そういえばトホワはずっと屋台を持ってくれたな。
街についたら何かプレゼントでも買ってあげようかな。

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