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第9話 魔法使いカラー!?

 「じゃあ水を汲みに行くか」
「はい、カラーさん」
トホワは後ろの屋台に視線を送りながら案内してくれた。

 もしかして、お腹すいたのかな。
「水を汲んでから飯にしてもいいか?」
そういうとトホワの目が光った。
白黒の世界でも光るものってあるんだな。

 「着きました、ここの水はおいしいんですよ」
俺は生まれて初めて白色の水を見た気がする。
意外とキレイだな。
「じゃあ、さっさと汲んでおくか」
「では、この容器に入れておいてください」
トホワは屋台の中からペットボトルをいくつか持ってきてくれた。
これでは明日まで持つかどうか……。

 「もう少しペットボトルないか?」
「ペットボトル? もしかしてこれの名前なんですか?」
「ああ、それはペットボトルっていうんだ」
トホワは屋台の中を覗いていたがなかったようだった。

 困ったな、あとどれくらいで町までつくのかわからないし、もしものことがあったときのために多めに持っておきたいのだが……。
俺が困っていると彼女が俺の腹を見てきた。
もしかして、太り気味なのがばれたかな。
「その装置? には水を入れられないのですか?」
その手があったか!
そう思ったとき装置から「保」という文字が出てきた。
1,2,3……

 10まで出てきた。
これは10個まで保存できるということなのだろうか、このベルトくらいの大きさのどこにそんなに入れるのだろうか。

 「ホトワ、ちょっと下がってくれ」
俺は水に手を当てて「吸」をおそうとした。
でも、これを無言でやるのも面白くないので、適当な言葉を並べてみた。
「何かが食べたい赤色のドレスが見てみたいお腹がすいた!」
適当なことを並べたが、全然かっこよくないな。
「わぁ! すごいですカラーさん!」
適当に言っていたことなのだが、ホトワに褒められてしまった。
「まあ、この俺にかかればこんなものさ。そろそろ……」
帰ろうと思って屋台を見てみると屋台の周りにたくさんの怪物のようなものがいた。

 「なあホトワ、もしかしてあれが怪物なのか?」
「私も聞いたことしかありませんが、多分あれのことですね」
よし、さっそくさっき貯めた火を使う時が来たようだ。
「炎砲《ファイヤーガン》!」
唱えただけなのに、装置から勝手に火が出てきた。
怪物たちはあっという間に火だるまになってしまった。

 水も試しに使ってみるか。
「水砲《ウォーターガン》!}
「ちょっとカラーさん、もう怪物たちはいなくなってますよ」
ホトワに止められて気が付いたが、怪物たちはもうどこにもいなかった。
もう少し戦いたかったな。

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