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関わり

「もう戻ってきていいの?」
「僕はともかくルーアが居るから問題ない その時点じゃ僕達欠けてないみたいだし、時期的に一週間後だと思うから、行くのは延期」
「分かった」
「まさか本当に入れるなんて」
「いつ戻すの?」
「もうちょっと経ってから、何かしでかしてくれるかもしれないからね」
「そんな起こんないと思う」

ーー

「走ってたり焦ってる奴多いな 港大丈夫か? 真っ先に目つけられてそうだが」
「上手く隠してます」
「ならいいんだが」
「バレてると思う」
「バレてません」
「バレてたら奪うか奪い返すって事になるか 血を見るのは?」
「あんまり」
「……」
「分かった」
「どこかで耳栓とかそれっぽい物の調達でもしましょう すぐに」
「なるべく船にかからないよう配慮はするし殺さないようにもする」

正義の力を借りて人目を見ながら死角を通っていると、何処かで早く動き、何かから逃げている視線を見た。

「用事できた」
「何する気ですか?」
「俺がいなくなった時用の保険に片方捕まえる 無理なら逃げる って訳で俺が面倒事抱える前に先行っといて」
「私も行く」
「お前が死んだら元も子もないからダメ ソレとコレは勝手な用事みたいなもんだから」

正義の目で途中見ていた建物を頼りに探し、そこまで走ると途中何かにぶつかった。

ココから入れない なら

「普通に借りるのは初めてか 愚者」

障壁を愚者の能力で掻き消すと、視界で見た範囲で逃げて隠れていると思う所に走ると、見覚えのある人影が見え、その近くへいき声をかけた。

「えっ…… 何でココに?」
「予め聞いときたいんだが 名前は?」
「蛍……」
「やっぱ蛍か。いつかの家出の後の事は後で聞く。 今の状況分かるか?」
「ううん」
「近くにこの島から出ようとしてる奴がいる。蛍が追われる理由は知らねぇが多分あの二人についていけばーー」

蛍は少し顔色を悪くし、震えた声で

「あの二人って?」
「フォーとルナ 愚者と月のって、言っても分かんないだろうから。能力無効化と、氷の能力者」
「触れたモノを壊したり、取り込んだりする能力って、知ってる?」
「咲の能力と、取り込む能力は知らない。後あの二人にその能力持ちはいない」
「咲も、来てるんだね……」
「来てるって言い方は微妙に違うと思うけど、まぁ」
「そう」
「じゃああの二人と合流するな。俺が先に建物から出て安全を確認するから背後から着いてきて」
「分かった」

ーー
違和感ない事を祈って

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