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閑話休題

色々案内しておいたはいいが、まだこいつ、ジールにハグされたショックが残っているみたいだ。
あの頃の俺と一緒だな。とはいえ俺の方だって結構衝撃だったが。

「ジールさんはここの仲間とは違うのですか?」

なるほど、ジールの場合はどちらかといえばフリーなのかな。ルースと組むことのほうが多いみたいだし、結局の所はリオネング軍直属って位置づけなのかも知れねえし。いやそこまであいつのことを深く聞いたことはないから知らんけど。

「ジールさんは……彼氏とか、いるんですかね」おいまさかもしかして……
「あいつ、いるみたいなこと以前話してたっけか」俺だって知らん、けど以前泥酔してたジールをベッドに運んだとき、それっぽいことを口にしてたしな……だから俺的には、いるんじゃないかとは思っている。
「そうですか……」ハァ。とエッザールは残念そうなため息をついた。
「でも、いると確信性がないから、きっといないかも知れませんしね!」

「お前……もしかして、ジールに……」
というと、エッザールのやつ急に照れくさそうに笑い始めたし。こいつやっぱり女性とかに関しちゃまだまだ耐性低いのかもな。
でも、応援するべきなのか……な?

「いや、その……お恥ずかしい話かも知れませんが、ジールさん……あんな素敵な方がラッシュさんのご友人だったなんて、とてもうらやましい限りです」

「正直に言え。惚れたんだろ?」

「はい!」

こいつ、本気だ……!

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