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契約

 「お邪魔しまーす」 
「何方ですか?」
「冬華だ。累って人にちょっと話があるんだけど」
「冬華さんですね」
「話って?」
「二人で話ししたいんだけど」
「人気者だね」
「どうせ碌なことじゃねぇよ、空き部屋有るか聞いてくる」
「その必要は要らないよ」

指パッチンすると同時に全く別の黒い空間に場所に一瞬で移動させられた。 足下には色々とゲーム盤の様な物やカセットの様なモノがゴチャゴチャに散らかっていた。 そして冬華は机に座り、コッチコッチと手招きをして累を呼んだ。

 「ソレじゃあ話し合い、始めよう」
「何処だここ?」
「どこでも良いだろ、後戦おうなんて思うなよ、コッチはクリフォトが二人いるんだ」
「だったら何だ?」
「君と同じ強さの人間が二人いるって事。仮に勝てたとしてもこの場所から帰ることは出来ない。後言い忘れてたんだが、ココは本人が認めた以外の物を拒絶する空間、つまり助っ人は呼べない。世界の能力だろうとね」
「要件は何だ?」
「君の半年間をくれ、勿論タダじゃ無い。お金も渡す。後ソレとは別に貴方の探している人の情報も教える」
「半年は長過ぎねぇか?」
「僕の契約とかいつもこうなんだ。」

契約の能力か何かか? だったらクリフォトの中じゃ引っ掛からなそうだな コイツ以外に二人となると、この空間の奴と、もう一人か? かえったら伝えるか

「一月単位じゃダメなのか?」
「半年単位が一番良い」
「そんな長く生きるか分からない。ソレに俺は多分長く生きても一年だろうに、何で最高の半分もやらなきゃならない」
「…… じゃあ三ヶ月」
「変わるんだな」
「これ以上は無いから」

三ヶ月、四分の一位か、これ以上は無理なんだろうし。

「じゃあ三ヶ月な」
「はい契約書とペン、字書くから模写して」
「はいはい」

「終わった?」
「多分終わった」
「もう帰しても良いよ」
「じゃあね」

ーー

「そんなに欲しかったの彼?」
「当たり前だろ。強い上にあのルーアの凶行までも止めれる逸材。逃す手は無い」
「ふーん 外で何してようが何でも良いんだけど、ちゃんと約束は守ってね」
「守るよそりゃ…… ゲームだったよね、はいコレ」
「ん、じゃあね」
「つれないなぁ」
「だって冬華弱いじゃん」

ーー

「大丈夫⁉︎ 何かされなかった⁉︎」
「三ヶ月間ちょっと契約させられた」
「内容は?」

ーー
契約内容
呼び出された時はこの世界の冬華に従う。  契約破棄は出来ない

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