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 ルイは、軽く返事をするシンに呆れながら、ため息を吐いていた。
 そしてお説教が終わると夕食の支度に戻って行く。
私は、叱られたため涙をぽろぽろと溢れ出して泣いていた。
 するとシンは、コソッと私のところに近付いて来る。

「あの叱り方……おふくろとそっくりだな。
アイツは、口うるさいオカンかよ?なぁ?」

 そう言いながらチョコを一口私の口の中に入れてくれた。
 甘い……。口の中にチョコの甘い味が広がる。
モグモグと食べているとシンは、アハハッと笑う。
 どうやら励ましてくれているのだろう。

「もう一口食うか?」

「うん」

 私は、もう一口食べさせてもらう。
夕食前だが、甘いおやつを食べさせてもらった。
 もちろん途中でルイに気づかれ苦笑いするが……。

 それから私は、一度帰宅したから秘密基地に行くようにした。
 煌君も大体その辺に居ると教えてもらう。
学校が終わると早々と帰り、おやつと色々持って秘密基地に集合した。

 洞窟の中に入るには、煌君の呪文がいる。
そのために合図を送る。
 洞窟の結界を触ると術者に反応があるらしい。
なので、ちょっと私の魔力を石に送り結界に向けて投げる。
 すると反応して煌君に出てきてもらった。

 魔力も式神を出す修行をして少しなら出せるようになってきた。と言ってもまだ式神まで出せないが。
 煌君に中に入れてもらうと洞窟の中に入った。

「えっとね……おやつにルイが作ったカップケーキを持ってきたよ!
 あと、宿題のドリルとノート……トランプとオセロ」

「ちょっと待て。何で宿題のドリルを持って来ているんだよ?」

「だって宿題やらないと。
それに、一緒にやらないと煌君やらないでしょ?」

 リュックに出しながら私は、そう言った。
煌君は、放っておくと宿題をやらない。
 一度それで小山先生を困らせていた。

「別に、宿題やらなくても困らねぇーよ。
あんな簡単な問題……」

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